
<CPKC女子オープン 最終日◇24日◇ミシサガG&CC(カナダ)◇6661ヤード・パー71>
2週連続優勝を狙った岩井明愛は5バーディ・3ボギーの「69」で2つ伸ばしたものの、トータル10アンダー・4位。優勝には5打届かず、宮里藍以来となる日本勢2連勝の快挙はならなかった。
前半は1バーディ・2ボギーで優勝戦線から後退。後半では12番から3連続バーディを奪うなど巻き返したが、3日目「72」のつまずきが響いた形で頂点には届かなかった。
それでもホールアウト後は「きょうも! 楽しく回ることができました」と4日間のプレーを笑顔で振り返った。「後半は(妹の)千怜とかチームが見に来てくれて。やっぱりすごくうれしい。もっと頑張らないと、と思いました」と白い歯をこぼした。
優勝したのは“カナダの妖精”ブルック・ヘンダーソン。地元の人気者が大声援を浴びる中、岩井も好プレーを見せるたびに拍手が送られた。「いいプレーをすると褒めてくれる。たくさん拍手をいただける。最近そういうゴルフができていなかったので、すごくうれしかった。ゴルフって楽しいなって思いました」と、大ギャラリーからの声援も力に変えた。
岩井が先週に米ツアー初優勝を挙げた際、ヘンダーソンから祝福のメッセージが届いたことも明かした。「性格もすごく優しくて、素晴らしいです。きょう勝ったら(お返しに)『おめでとう』て言いたかった。言えて良かったです」と、スター選手のプレー面はもちろん、人間性も称えた。
岩井自身も大ギャラリーの前で優勝争いを演じ、「自信をもてました」とうなずく。「これからも千怜と一緒に、いい位置で戦えるように頑張ります」と前を見据えた。
次戦は米国に戻り、TPCボストンでの「FM選手権」に出場する。米男子ツアーも開催される難関コースで、この2週間で得た自信と経験をぶつける。