佐藤心結は“最終日の壁”を越えて兄と地元Vへ「今年はリラックスしながら…」

<CAT Ladies 2日目◇23日◇大箱根カントリークラブ(神奈川県)◇6652ヤード・パー72>

会場がある箱根町のお隣、小田原市出身の佐藤心結は「知り合いの方や親戚など、たくさん応援に来てくださるので、声援に応えるプレーがしたい」と最終日に臨む。首位と3打差の6位タイと絶好の位置からのスタート。地元で、昨年10月の「スタンレーレディスホンダ」以来となるツアー2勝目を目指す。
8位タイの好位置から出た2日目、佐藤は1番パー5でバンカーからの3打目を1メートルに寄せてバーディ発進。2番も取って、連続バーディを奪うなど、前半だけで4つスコアを伸ばす快進撃を見せた。

後半も出だしの10番でバーディを奪ったが、この直後から失速。「11番で2メートルちょっとのパーパットを決められなくて、その辺から自信を持って打てなくなりました」。終盤には3パットのボギーを喫するなど、インは2オーバーの「38」だった。

前半のプレーを考えれば「70」は不本意なスコア。「60台で回りたかったんですけど、しっかり伸ばして上位に残れたのは良かったと思います。周りもそれほど伸びていないので、そこはポジティブに考えたいですね」。最終日は第2ラウンドで苦しんだインをいかに攻略するかがカギを握りそうだ。

今大会のキャディは大学生の兄・俊貴さんが務める。「毎年、2~3試合担いでくれていて、今年も今回で2試合目です。この大会は1年目で担いでくれたので、毎年恒例にみたいになっていますね」。ボギーを打った後などにはポジティブな兄の言葉が気持ちを切り替えるきっかけになっているという。

初出場の22年は最終日を5位で迎えたものの、最終的には15位フィニッシュ。昨年も4位から16位へと最終日に順位を落とした。「昨年の最終日はけっこう力が入ってしまいました。今年はリラックスしながらしっかり自分のプレーができればと思います」。一昨年も18位に入っており、コースとの相性は決して悪くないはず。兄とともに地元で優勝という最高のシナリオを実現させる可能性は十分にありそうだ。(文・田中宏治)

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