人生4度目のうれしいホールインワンと悔しい1センチ 1試合の重みをより感じる終盤へ【谷田侑里香“最高峰への道”】

高校1年間と大学4年間を米国で過ごした谷田侑里香(たにだ・ゆりか)は、米女子下部にあたるエプソン・ツアーを主戦場とするプロゴルファーだ。昨シーズンは下部ポイントランキング52位でシードを獲得した。目指すは、長年夢見てきたLPGAツアー参戦。その姿を追う。

みなさん、こんにちは! オレゴン州での試合を終えて、米中西部のカンザス州に移動しました。今週は「ドリーム・ファーストバンク・チャリティクラシック」に出場します。

先週の最終日にホールインワンをしました。16番、136ヤード。池越えで、グリーンのタテ距離が短いのに、手前と奥にはバンカーがあります。ピンはグリーン左側でしたが、バンカーのアゴでグリーン面が見えない状況でした。

去年も回っているコースですが、全然パーオンができなくて、苦手というか難しいと感じていたパー3でした。8番アイアンのコントロールショットで打つと、ピン筋でいい感じだな、と思ったんです。落ちたところは見えなかったんですが、グリーン横に設置されているスタンドにいた観客の人が『ワー!』と歓声を上げてくれて、入ったことを知らせてくれました。本当にうれしかったです。

ホールインワンはこれで4回目です。初めては大学1年生の時、レギュラー争いの試合で達成しました。それ以外の3回も試合でした。賞金がかかっていたわけでもないので、お祝いはしなかったですが、記念のボールはちゃんと取ってあります。

そして、なによりビックリしたのが、実は2サムで一緒に回った同組の選手も、フロントナインでホールインワンをしたことです。同じ日に2人がホールインワンを決めるなんて…。まさに漫画みたいな出来事で、“え?”とただただ驚きでした。

そんなうれしい出来事もありましたが、最終ホールは悔しい結果になってしまいました。ティショットがOBに入ってしまったんです。白杭の境界線ギリギリにボールが残っていたんですが、競技委員が糸で測ったらわずか“1センチ”だけアウトでした。判定を受け入れるしかないですが、すごくショックが大きかったです。

左にいく球を打ってしまったことが、かなり悔しかったです。それでも、池が絡んでピン位置も難しい中、暫定球をグリーンにしっかりと乗せて、1メートル弱の下りのスライスラインを決めて2パット。“OBパー”のダブルボギーでした。ボールが残っていたと安心したところから一転、かなり戸惑って落ち込みましたが、引きずることなくプレーできたのは良かったです。

大会はトータル7アンダー・29位タイでした。周りがスコアを出している中で、予選通過をして、それについていけたのは良かったです。最終日はうれしい思いも悔しい思いも味わいましたが、今週は違う会場、違う大会なので、気持ちを切り替えて前を向いて頑張ります。

今週はコースの周りに牛がたくさんいます。昨年も回っているんですが、コースが半分くらい変わっていて、驚きました。グリーンの形状が変わっていたり、パー5がパー3になっていたり、短いパー4ができていたり…。ヤーデージブックを買い直して、昨年と同じホールは情報を書き写して確認し、新しいホールはイチから情報収集をしています。風に左右されやすく、今年は昨年に比べてグリーンが柔らかくて遅い印象です。あしたも9ホールを回るので、コンディションをしっかりと確認したいです。

エプソン・ツアーも残り4試合になりました。1試合の重みが、少しずつ変わってきていると感じています。私の順位(ランキング86位)からすると、上位に食い込んでいかないと来年のシード(カテゴリーAはトップ80)も厳しいです。でも、手応えは感じつつあるので、楽しみながら頑張ります。今週が終われば、日本のプロテスト2次予選のために、一時帰国します。帰国前の最後の試合にもなるので、気合を入れ直していきます。

先週は2日目に、応援しに来てくださった方がいて、とても励みになりました。今週も応援してくださる方々に、いい報告ができるように、頑張ります。応援をよろしくお願いします!

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