もがき苦しんだ2017年。イ・ボミ(韓国)はついに涙のシーズン初優勝を飾った。しかし、この勝利がキャリア最後の栄光ともなった。
8アンダーの首位タイから出たイ・ボミ(韓国)がこの日4つスコアを伸ばした。前半の5ホールでパーが続き、一時、大山志保に逆転されたが、6番でこの日初のバーディを奪うとそこから猛チャージ。9番まで4連続でバーディを奪い再逆転すると、後半9ホールはパーを続ける粘りのゴルフを展開した。最終18番では、2メートルのウイニングパットを入れると右手をちょこんと挙げて歓声に応えた。この日4バーディ・ノーボギーの「69」をマークし、トータル12アンダーでフィニッシュ。2015年11月の「伊藤園レディス」以来となる完全優勝を達成した。
2016年は年間5勝を挙げ、2年連続で賞金女王に輝いたが、17年はそこから一転。ショットの調子が上がらず、苦しい時期が続いた。スイングの「タイミングが合わなくなって」不調に。そこから手や肩の動かし方などを意識しだして、余計にこんがらがっていた。
そんな時、国内女子ツアー通算69勝の樋口久子からのアドバイスをもらった。「余計なことを考えずバックスイングで右足に体重を乗せて、しっかり回ること」。そこから「樋口さんのスイングを真似しながら、シンプルイズベストと頭に入れながらやりました」と考え方を変えた。その結果、ショットに復調の兆しが見えたのだった。
優勝スピーチでは、「久しぶりで頭が真っ白。みなさんの前でいいプレーして優勝できたのは一生忘れません。今日で私のゴルフはまた成長したと思います」と大勢のギャラリーに感謝の言葉を述べた。
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