
池やバンカーなどのハザードが、巧みに配置されたコースは攻略が難しい。楽しめる要素も多いが、スコアメイクにはマネジメント力が問われる。千葉県の南総カントリークラブの東コースも、そのひとつ。今回はゴルフ場を熟知する阿部和栄支配人と、各ホールのメンテナンスやバージョンアップを担当するグリーンキーパーの久保田恭章さんに、コースの特徴や攻略法を聞いてみた。
「メンテナンスでは季節を問わず可能な限り変わらない良いコンディションを目指しており、ティーイングエリアに立ったときの美観も大切にしています。さらにハザードが効果的であり続けるために、クラブの進化などに合わせてバンカーの形状や位置なども適宜変更しています」と語る久保田さん。
そんな常に進化し続けるコースにおけるスコアメイクの鍵は、設計の意図を読み取ることだという。
「池やバンカーなどハザードの配置、さらにフェアウェイの広さやグリーンの傾斜などコース設計には必ず意図があります。それを把握しトラップにはまらないように、リスク回避を重視した戦略でプレーすることが好スコアにつながると思います」と阿部支配人。
事前にコースマネジメントを考えることで、当日のプレーの輝きが増すだろう。
■池とバンカーで難易度が高い東コース8番グリーンの手前に池があり難易度が高いホール。ティショットは池のプレッシャーが少ない右サイドを狙うのが正解。奥のバンカーはアプローチが難しくなるため入れないようにしよう。手前のバンカーもあまり良くない。
■2段グリーンとアゴが高いバンカーが手ごわい東コース6番スコアメイクの鍵を握るのは、大きな2段グリーンとガードバンカー。2打目でパーオンを狙う際は、左サイドのアゴの高いバンカーに要注意。一方、センター付近にあるグラスバンカーと右サイドのバンカーは比較的アプローチがしやすい。
■バーディ狙いなら難しいウェアウェイバンカーを回避したい東コース11番途中から打ち上げになる距離が長いホール。戦略性を高めるためにウェアウェイバンカーを作り直しており、バーディを取るにはここに入れないことが重要。ドライバーの飛距離が220~230ヤードぐらいまでの人はフェアウェイ右サイド狙いが○。
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