尾関彩美悠が21試合目で今季初のトップ10入り 自信も回復「正直、優勝するしかない」

<NEC軽井沢72ゴルフトーナメント 最終日◇17日◇軽井沢72ゴルフ北コース(長野県)◇6625ヤード・パー72>

今大会前までの20試合で12度の予選落ち(ほか棄権1回)を喫し、メルセデス・ランキング101位と低迷していた尾関彩美悠が、復調の狼煙をあげた。トータル9アンダーで3日間を終えて8位タイ。今季初のトップ10入りを果たした。
「悪くてもトップ10に入れるように」とスタートした最終日は、17番でバーディを奪った時点で、目標まで“あと1打”という状況だった。最終18番パー4は、左に池が待ち構えるなか、グリーン左にピンが切られた厄介な場所。それでも「PWだったので、ピンを狙おうと決めていました」と残り165ヤードの2打目を果敢に勝負し、1.5メートルにつけると、これを1パットで沈めた。

ラウンドを終えると、「今の調子のなかでは良かった」とホッと一安心した様子。「ショットはまだだけど、トップ10に入れば100点です」とも言う。ショットが安定感を欠き、苦しんできた今季。この大会の前にも4本入っているUTを、ヘッドからシャフトまで総替えして臨むなど、試行錯誤を重ねている。

「毎日、つらくて。根はポジティブですけど、これだけうまくいかないと落ち込む」という心境も明かしていた。だが、「気持ち的に自信になります」と、この結果がなによりの“良薬”になるかもしれない。

先輩の支えにも感謝する。その相手は、3試合前の「明治安田レディス」で2日間同組になったことで親交を深めた、10歳年上の工藤遥加。開幕2日前の水曜日に、選手、関係者らを集めて開催したバーベキュー大会に誘ってもらうなど、気にかけてもらっている。「話を聞いてくれて、メッセージもいただいた。応援してるから頑張ってって言ってもらえて」。今後も頼りにするお姉さんになりそうだ。

シーズンも間もなく終盤戦。これによりメルセデス・ランキングは88位まで上がったが「正直、優勝するしかないと思っている。ベストなプレーを残り試合で出せるように」と、現在地からの急浮上へ意気込みは強い。

「68」「70」「69」と3日間続けてのアンダーパーも明るい材料。「最終日に崩さなかったのが、一番の自信になった」と、その目にも力が戻る。「ショットが安定すれば、優勝争いに食い込める」。復調の先に、しっかりと2勝目をイメージしていく。(文・間宮輝憲)

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