目標は「やよい軒、毎日食べてます!」宣言? 仲村果乃が“大事な週”に目指す初V

<NEC軽井沢72ゴルフトーナメント 初日◇15日◇軽井沢72ゴルフ北コース(長野県)◇6625ヤード・パー72>

ツアー初優勝を目指すプロ3年目の仲村果乃にとって、大会初日の15日は「気持ちが入ってました」という“特別な日”だった。そして首位と2打差の4アンダー・7位タイ発進。満足気な表情で、アテスト(スコア申告場)に入っていった。
初日は本人も「スタートダッシュ」と表現した、最高の滑り出しを決めた。スタートの10番パー4で7メートルを沈めると、11番で1.5メートル、12番で2メートル、13番で再び7メートルを決める4連続バーディ。その後は3つのボギーで後退もしたが、終盤の7番から今度は3連続バーディで、ロスした分のスコアを取り戻した。

7番では5メートル、8番、9番は3メートルと、決まれば気分も上がる距離からバーディを奪うなど、とにかくパッティングが冴えた一日。「先週までショットもパットも調子が悪かったんですけど、パターの感覚をつかみはじめた」。パット数も27に抑えたが、ここには秘密があった。

パッティング時に覚えていた違和感の理由が「グリップ」。プロテストで合格した3年前から、「感覚が変わるのが怖くて」と一度も変更せずに使ってきた。だが、経年劣化もあり、上部にズレていたグリップが、構えた時に手に当たり「ブニュブニュと動く」という気持ち悪さを生み出すことに。そこで、現在、使用しているのと同じモデルのグリップが入手できた今週、新品に差し替えると違和感が消えた。

フェアウェイでもボールが沈む洋芝には難しさも感じるが、「神経質なタイプではないから、淡々とやりました」とニッコリ。4連続と3連続という2度のバーディの固め打ちで、今季4度目となる一桁順位発進を決めた。

そして冒頭の「気持ちが入った」理由は、15日付で定食を提供する『やよい軒』や、持ち帰り弁当の『ほっともっと』などを展開する株式会社プレナスと3年間の所属契約を結んだから。仲村にとっては初の所属契約で、「うれしいし、頑張らないと」と襟を正すできごとでもあった。「大事な週に活躍したい」。強い思いを抱く1週間でもある。

契約の話が舞い込んできたのは、3週前に行われた「大東建託・いい部屋ネットレディス」の週で、「短いスパンで決まった」話だった。今季から下部のステップ・アップ・ツアーで「プレナスレディースカップ」という冠大会も開始した同社が、女子プロゴルファーと所属契約を結ぶのは初めてのことだという。飲食店を国内外合わせ3059店舗を展開する企業との、大きな契約だった。

サンバイザーのツバには『Plenus』のロゴ。試合中に食事をするところは? と振られると「やよい軒です!」と即答する。今週の会場付近には同店はないのだが、先週の「北海道meijiカップ」では、「定食が一番バランスがいい」と毎日のように、やよい軒に通いパワー源にしていたのだとか。おススメは「唐揚げ定食」。サービス券について聞かれると、「もらえたらいいな~…ぜひ!」と言って、明るく笑った。

9月には本社に赴き、あいさつをする予定。「いいプレーをして、ご報告できたらいいな」と、“大きな手土産”も携えたいところだ。優勝した際には、インタビューで「やよい軒、毎日食べてます!」とPRする“野望”も抱いている。そして、さっそく、そのチャンスが訪れた。

2度の2位を含む今季のトップ10入りは5度。メルセデス・ランキングは現在19位と躍進を続ける24歳にとっても、そろそろ初優勝が欲しいところ。ご飯おかわり自由のやよい軒にならって、2日目、3日目も初日のようなバーディラッシュの“おかわり”なるか?(文・間宮輝憲)

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