
様々なタイプのウェッジが発売され、さらに多彩なソール形状がラインナップされている現在、ウェッジ選びはますます難しくなっている。そこで今回は、自分に合ったモデルを見つけやすくするために、フェースの開きやすさ別にモデルを分類してみた。
アプローチでテクニックを活かせるかどうかは、フェースの開きやすさに大きく左右される。ギアに詳しいプロ・追分浩一に解説してもらった。
「球の高さや距離を打ち分けたり、スピンでボールを止めるには、フェースを開く必要があります。その開きやすさは、バンス角とソール幅のバランスで決まります。より操作性を求める人には、ローバンスで幅狭ソールの『タイプA』(マニュアル)が向いています。操作性に加えてある程度のやさしさも欲しい人は、バンス角控えめでソール幅が普通〜やや狭めの『タイプB』(万能)がおすすめです。
逆に、テクニックを使わず常にスクエアに構える人は、ダフリやザックリを防ぎやすいハイバンス&幅広ソールの『タイプD』(オートマ)が合います。基本はスクエアだが、状況に応じてフェースを開くこともある人には、適度なバンス角とソール幅を備えた『タイプC』(セミオートマ)が最適でしょう」
今回は、この4タイプについて、追分がフェースの開き度合いの異なる打ち方で試打。ソール形状ごとの特徴を整理したので、ウェッジ選びの参考にしてほしい。
試打リスト
★タイプA(マニュアル)
常にフェースの開き具合で距離を打ち分けたり、大きく開いて球の高さとスピンでボールを止めたい上級者向き。スクエアに構えてダウンブローに打つと刃が刺さりやすいが、どれだけ開いてもソールが抜ける。
キャロウェイ:OPUS Tグラインド
クリーブランド:RTZ LOW
フォーティーン:FRZ Tソール
タイトリスト:ボーケイ SM10 Tグラインド
★タイプB(万能)
基本的にはフェースを開いて打っていて、できるだけミスを防ぎたい中・上級者向き。フェースを開ける幅は『Aタイプ』より狭めだが、ある程度スクエアに構えてダウンブローに打っても刃が刺さりにくい。
キャロウェイ:OPUS Cグラインド
クリーブランド:RTZ ADAPT
コブラ:KING Vグラインド
コブラ:KING Aグラインド
フォーティーン:FRZ Sソール
フォーティーン:FRZ Hソール
キャスコ:ドルフィン DW-125G
タイトリスト:ボーケイ SM10 Sグラインド
タイトリスト:ボーケイ SM10 Mグラインド
テーラーメイド:MG4 LB
★タイプC(セミオートマ)
基本的にはスクエアに構えて打っていて、状況によって少しフェースを開いたり入射角を調整できるセミオートマタイプ。ミスを抑えてシンプルにプレーしたい中・上級者や、これから上達を目指す初級者向き。
キャロウェイ:OPUS Sグラインド
クリーブランド:RTZ MID
コブラ:KING Dグラインド
コブラ:KING Wグラインド
ミズノ:Mizuno Pro T-1
ミズノ:Mizuno Pro T-3
ブリヂストンゴルフ:BITING SPIN
ロイヤルコレクション:BB PLUS
タイトリスト:ボーケイ SM10 Kグラインド ローバウンス
タイトリスト:ボーケイ SM10 Dグラインド
テーラーメイド:MG4 SB
★タイプD(オートマ)
常にスクエアに構えてダウンブローに打つオートマタイプで、アプローチでダフリやザックリのミスが出やすい初・中級者向き。ピッチ&ランが打ちやく、ヘッドをボールの手前に落とすだけでボールを運べる。
キャロウェイ:OPUS Wグラインド
クリーブランド:RTZ FULL
フォーティーン:FR-5
プロギア:PRGR 0
ピン:BunkR
タイトリスト:ボーケイ SM10 Fグラインド
テーラーメイド:MG4 HB
■試打・解説:追分浩一
おいわけ・こういち/ショートゲームの理論に精通するティーチングプロ。スイングとクラブのマッチングをもとにしたフィッティングに力を入れている
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