MR1位の佐久間朱莉が“歴代女王”から得た学び 「そこが全英で上手にできた結果なのかな」

<北海道meijiカップ 2日目◇9日◇札幌国際カントリークラブ 島松コース(北海道)◇6642ヤード・パー72>

今季3勝で現在メルセデス・ランキング1位に立つ佐久間朱莉は、“歴代女王”との同組だった。「美夢有ちゃんのおかげでたくさんのギャラリーの中でプレーができたので楽しかったです」。2022年から2季連続で年間女王に輝き、先週の海外メジャー「AIG女子オープン」(全英)で米ツアー初Vを遂げ凱旋試合として出場している山下美夢有のプレーを予選ラウンドの2日間、この目にしっかりおさめた。
「随所ですごく光ったプレーがあって、間近で見ることができたので、すごく勉強になりましたし、プレーを淡々としている姿を見て、他の選手の結果などに動じないんだろうなって思って見ていました」

ベタピンにつけてバーディを奪うなどスーパーショットの披露は何度もあり、そのたびにギャラリーから大きな声援が巻き起こる。もちろん、佐久間らの“ナイスプレー”にも同じぐらいの歓声や拍手が挙がり、予選ラウンドの17組目は大いに盛り上がった。

この2日間で佐久間が山下に特に感銘を受けたことがあった。それは「私が1番すごいな、うまいなって思ったことは、昨日なんですけど、雷が来る前、すごく風が強くて、少しクラブの番手など悩んだりするのかなって思うんですけど、いつも通りのリズムで迷いなくスイングしていた。そこが先週の全英での風のジャッジが上手にできた結果なのかなと思いました」と明かした。

全英が開催されるリンクスコースは、日本とは比べものにならない強風のなか試合が進む。そこで苦しむ日本人は多く、佐久間もその一人だった。今回、山下とラウンドし、世界で活躍する選手の実力を目の当たりにできた。それでも、ともにトータル4アンダー・15位タイで最終日へと進む。

この日は「うまくいかなかったです…」と、ティショットで手を離すシーンなどもあり、3バーディ・3ボギーの「72」とスコアを伸ばすことができなかった。

そのなかでも「セカンドショットはだいぶ自信を持って打てる回数が増えたので、そこはいい感じになってきている。少しずついいところは増えてきた」と手応えもつかんでいる。ミスをしたときはアドレス時に感じた「気持ち悪さのまま打ってしまった」ところだった。「そこは練習したい」と、最終日に向けて調整に励む。

あすは首位と5打差で迎える。「伸ばせるだけ伸ばしたいです」と“優勝”という言葉は口にしなかったが、今季3勝を挙げる“女王候補”の強さを発揮したい。(文・高木彩音)

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