「北海道meijiカップ」でクマ対策を強化 周辺地域ではヒグマの生息も確認

<北海道meijiカップ 事前情報◇7日◇札幌国際カントリークラブ 島松コース(北海道)◇6642ヤード・パー72>

昨今、世間を騒がせている“クマ対策”だが、今年7月に開催された「明治安田レディス」のプロアマでは、コース内にクマが出没したため、プロアマ戦と初日の競技が中止となったことは記憶に新しい。今大会の舞台である札幌国際カントリークラブ周辺も、ヒグマの生息が確認されている地域であり、以前から“クマ対策”が行われている。
大会事務局によると、「クマの対策は今年だけではなく、いままでも実施しております」とのこと。具体的には、北広島市役所・所轄警察署・報道機関と連携した情報収集、熊の目撃情報の毎日のモニタリング、そしてアウトコース6番グリーンやインコース(15~18番)、練習場といった重点エリアの朝の巡回を実施している。

さらに、芝刈り機などの重機音を活用した対策も効果的だという。「グリーンをきれいにする機械の音を少しふかし気味にして音を出したり、ロケット花火を使ったりして、巡回しながら音で警戒しています」と話す。

こうした取り組みは以前から行われていたが、「さらに強化したのがこの2週間ぐらいです」と明かした。過去の出没事例からクマの侵入経路のパターンも把握しており、それに基づいて警戒体制が敷かれている。

また、「国道沿いや周辺エリアも危険対策としてカバーしておいた方がいい」との判断から、クラブハウスを中心とした半径1.5キロ圏内で目撃情報が確認された場合は、朝と夕方のコース巡回の強化や、外周道路の定時巡回、北広島市の環境衛生課との毎日の会議、猟友会からの情報収集も行い、警戒態勢をさらに強化する。加えて、コーススタッフには熊除けスプレーが支給されるなど、安全対策は徹底されている。

選手はもちろん、関係者やギャラリーの安全を最優先に、大会側は万全の体制で今大会を支えている。(文・高木彩音)

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