菅沼菜々は“感性重視”のスイングに戻して完全復活! クロスしたトップから力強いショットを連発できる理由とは?【プロコーチが解説】

5月の「パナソニックオープンレディース」で復活優勝を果たした菅沼菜々のスイングを、青木瀬令奈のキャディ兼コーチを務める大西翔太が解説する。
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菅沼菜々選手は、「感性のスイング」を体現する選手です。2023年には2勝を挙げましたが、そのときはトップが高く、クロス気味のスイングでした。しかし、フラットに直そうとしたところで調子を崩し、最終的には元のアップライトでクロス気味のスイングに戻しました。そこから結果が出たという事実が、彼女の感性の鋭さを物語っています。

現在の菅沼選手は、トップの位置が非常に高く、そこからタテの動きで一気にインパクトまで持ってくるスタイルです。この上下動の大きさが、スイングの出力を生んでいます。

腕が長い選手には高いトップが向いているといわれますが、菅沼選手はその好例です。高い位置から伸び上がるように動き、一気にクラブを引き寄せてボールを叩く。この「伸ばして縮める」動きが、彼女のパワーの源なのです。

一見独特に見える動作ですが、しっかりと自分の体格とスイングの相性を理解して選んでいるフォーム。「他人のスイングに合わせ過ぎると崩れる」ということを、彼女は自らの経験で証明してくれました。

■菅沼菜々
すがぬま・なな / 2000年生まれ。東京都出身。23年8月の「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」で悲願の初優勝。さらに初勝利から2か月後には2勝目を挙げ、メルセデス・ランキング11位につけた。24年は不調に陥り同ランキング79位だったが、25年「パナソニックオープンレディース」で復活優勝。あいおいニッセイ同和損保所属。

■解説:大西翔太
おおにし・しょうた/1992年生まれ。千葉県出身。PGAティーチングプロA級を取得。2015年から青木瀬令奈のキャディ兼コーチを務めて、5勝を挙げることに貢献。理論的なレッスンでアマチュアにも人気。

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