気持ちよくゴルフをしたいなら、フェアウェイに飛んでも林に飛んでも「常に最悪の状態を想定する」!?

最悪の事態に遭遇したとき、「なんじゃこりゃ!」と動揺するのと、「思っていた通り」と受け止めるのとでは、次のショットを打つときの心理状態が大きく変わってくる。常に最悪の事態を想定しておくことが大事だと心理学者の児玉光雄氏は指摘する。
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ティショットを打ったらボールが大きく右に曲がり、林の中へ。ほとんどのゴルファーはガックリと肩を落とすことでしょう。

次に考えるのは、「何とかボールがいい状態にありますように」ということ。ベアグラウンドにあるのは仕方がないとしても、「少しでも打ちやすいところにあってくれれば……」、また、ボールの抜け道があるのはもちろんのこと、「あわよくばグリーン方向に、それも枝が邪魔にならないような空間があれば……」。そう願いつつ、ドキドキしながらボールの地点に向かうのではないでしょうか。

しかし、ボールのところに行ってみると、願いむなしく想像していたよりも悪い状況だったということも。そんなときはかなり落ち込んでしまいますよね。ただし、このような心理状態だと、ライだけでなく、メンタルも“最悪”になってしまいます。気持ちが大きく沈んでしまっているので、平常心でショットが打てる状態ではなくなってしまうのです。

そうならないように、林の中にボールが入ったら、まず“最悪の状態”を考えることが大事です。「木が邪魔になるからグリーン方向に打ち出すのは無理だろうな」「木の根っこにボールが止まっていたらアンプレアブルを宣言してボールを動かそう」といったことを考えながら林に入っていく。そうすれば、最悪の状態だったとしても、そんなにショックは受けません。もしイメージしたよりもいい状態にあった場合は、救われた気持ちになって逆にテンションが上がってくることでしょう。

これは、他の状況のときも同じです。「フェアウェイに飛んでも、ディボット跡に入っているかもしれない」「バンカー方向に飛んで、目玉になっているかもしれない」など、常に最悪を想定すれば、どんなことがあっても気持ち良くプレーできるのです。

※『アルバトロス・ビュー』914号より抜粋

■解説:児玉光雄
こだま・みつお/追手門学院大学特別顧問。過去25年にわたりツアープロのメンタルカウンセラーを務める。現在、6名のツアープロのメンタル面をバックアップしている。日本スポーツ心理学会会員。

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