
<カストロールレディース 2日目◇31日◇富士市原ゴルフクラブ(千葉県)◇6515ヤード・パー72>
ルーキーたちの躍進が目を引いた。平塚新夢(ひらつか・あむ)、水木春花、西澤歩未が上位で第2ラウンドを終えて、レギュラーツアーを通じて今季初のルーキー3人による最終日・最終組が実現することになった。
そのなかでひときわ存在感を示したのが、トータル7アンダーで単独首位に立った平塚だ。前半は7番ホールまでパーを並べ、8番パー4でボギーが先行。それでも後半は落ち着きを取り戻し、1イーグル・4バーディ(2ボギー)とスコアを伸ばした。
後半の連続ボギーについては「風でクラブの選択を間違えちゃった。しょうがない」と割り切り、直後の17番で見事なイーグルを奪取。トータル7アンダーというスコアには「予想外」としつつも、最終18番パー4では約8メートルのバーディパットを決めるなど、勝負強さを発揮した。
優勝争いに向けては、「頑張りすぎず、自分らしく」とあくまでマイペース。最終日は天候悪化が予想されるが、「その状況も楽しめたらいい」と落ち着いた様子で、2017年「静ヒルズレディース 森ビルカップ」のアマチュア優勝以来となるステップ2勝目を目指す。
水木も序盤はスコアを伸ばしあぐねたが、8番でのバーディをきっかけに流れに乗った。「最終ホール以外は、入れたいパットが全部入ってくれた」と、持ち味のパッティングが冴えた。「最終日は雨と風が心配だけど、課題に向き合いながら後悔のないように戦いたい」と、1打差逆転Vを目指す。
水木と同じく1打差2位につけた西澤は「いい流れでプレーができました。風が強く難しいコンディションでしたが、2日間60台で回れたことは素直にうれしいです」と自らに合格点をつけた。シーズン序盤は長期移動や初めてのコースに苦戦していたが、「最近はJLPGAツアーにも出場する機会が増えて自信もついたし、ゴルフを楽しめるようになってきました。あすも目の前の一打に集中して、優勝を目指して頑張ります」と初優勝へ意欲を燃やす。
そのほかのルーキーでは、首位と2打差の6位に大久保柚季。3打差の7位タイには山下心暖がつけており、同期での優勝争いに絡んできそうだ。一方で、賞金ランキング1位の浜崎未来や、好調のホステスプロ・福山恵梨も上位に名を連ねており、まだまだ勝負は分からない。混戦の千葉決戦はどのような決着を見るのか。