今季3度のトップ3入りで優勝間近! 仲村果乃がフェースを“開いてもボールをつかまえられる”のはなぜ?【プロコーチが解説】

今季2度の最終日最終組を経験し、3度のトップ3入りを果たしている仲村果乃。優勝も近いといわれる仲村のスイングをプロコーチの平尾貴幸氏が解説する。
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バックスイングでフェースを開くように動かす、特徴のあるスイングです。バックスイングでヘッドが腰の高さを過ぎたあたりでフェースが開いています。これは左腕を自分から見て時計回りに動かしているから。ただし、トップで左手首を掌屈させているのでフェースは閉じています。
 
“フェースが開く”というのは、「フェースが右を向く」と「ロフトが寝る」という2つの要素があります。仲村プロの場合、フェースは右を向いているものの、ロフトは立っています。加えてトップでは手首を掌屈させているので、ボールがつかまるのです。
 
スライスで悩む方の多くは、フェースが右を向くと同時にロフトも寝てしまい、インパクトでスクエアに戻すことが困難になっています。フェースの向きと共に、ロフトをイメージすると球筋に変化が見られるでしょう。
 
仲村プロはクラブの動きを重視したスイングで、体の柔らかさも感じられます。真っすぐ遠くへ飛ばすには、クラブの動きを前提にすることが欠かせません。どんなに体の動きが良くても、クラブの動きを無視しては上手く打てませんから。インパクト前後で真っすぐ伸びていた左足は、フォローでは左ツマ先がメクれずにCの字になっています。フィニッシュでの左手首の曲がりも小さく、上半身の運動量が大きい。それを柔軟な下半身がサポートしています。

■仲村果乃
なかむら・かの/2022年のプロテストに合格。今季はQTランキング30位の権利で開幕からレギュラーツアーで戦い、2度の最終日最終組を経験。3度のトップ3入りを果たしており、初優勝が期待されている1人。

■解説:平尾貴幸
日本大学ゴルフ部出身。10歳から本格的にゴルフを始め、25歳からインストラクターに。ジュニアやアマチュア、プロゴルファーまで、機能解剖学をもとにトレーナーと連携したレッスンが人気。ティーチングプロA級取得。

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