
イギリス海軍は2025年7月23日、インドに残されたF-35Bが離陸したと発表しました。
ネットミーム化されるほど話題に
イギリス海軍は2025年7月23日、空母「プリンス・オブ・ウェールズ」の艦載機で、トラブルのためインドに取り残されていたF-35B戦闘機が修理を終え、再び飛び立ったと発表しました。
該当の機体は、6月16日に演習中、予想外の強風と雷雨に見舞われ、安全上の理由から空母への着艦が不可能と判断され、インド南部ケーララ州のティルヴァナンタプラム(トリヴァンドラム)国際空港へ緊急着陸しました。
その後、「プリンス・オブ・ウェールズ」は緊急着陸した機体を回収できないまま、オーストラリアや東南アジア方面を目指して出航していました。
インドに残されたF-35Bには技術的な不具合が発生していたとみられ、イギリス軍の技術チームが現地で修理を行っていました。着陸先のケーララ州は、エラヴィクラム国立公園やペーリヤール野生動物保護区などがある観光地としても知られており、ゾウやサル(ハヌマーンラングール)などが生息する自然豊かな地域です。
そのため同州の公式Xが、バカンスを楽しむF-35Bのイラストを投稿し、この機体は一時ネット上でミーム化するほどの人気を集めました。
1か月以上ケーララ州で“滞在”したF-35Bの離陸が確認されると、SNS上では「帰りにバナナチップスを持っていきましたか?」「寂しくなりますね! 毎年来てくれたら嬉しい(笑)」「次は冬に訪れて、快適な気候を満喫してください」といったコメントが寄せられました。
なお、離陸した機体は、一部報道によれば空母「プリンス・オブ・ウェールズ」に再合流する予定と伝えられています。
【離陸!】これが、長い滞在を終え飛び立つF-35Bです(動画)