機体が「すごい長細い」NASAの“奇妙な実験機”タキシングテストを開始! 実は日本にも関わりある機体!?

NASAは2025年7月17日、開発中の静粛超音速研究機であるX-59のタキシングテストを開始したと発表しました。

超音速飛行をしながら静音性も追求した機体

 NASA(アメリカ航空宇宙局)は2025年7月17日、開発中の静粛超音速研究機「X-59」のタキシングテストを開始したと発表しました。

 同実験機が自力で移動するのは今回が初めてです。タキシングテストは、NASAのテストパイロットであるニルス・ラーソン氏が担当し、NASAのスタッフおよび機体の設計を担当しているロッキード・マーチンの職員が見守るなか、カリフォルニア州パームデールの米空軍プラント42で初めての低速タキシングテストに挑みました。

 今後は数週間かけて徐々に速度を上げ、離陸予定地点の手前まで到達する高速タキシング試験へと移行していく予定です。

 X-59は、音速を超える超音速飛行を行いながらも静粛性を追求した実験機です。通常の超音速飛行では、大きな衝撃波(ソニックブーム)が発生しますが、この機体はその発生を極限まで抑え、静かに飛行することを目指しています。

 また、この機体には日本のJAXA(宇宙航空研究開発機構)も関与しており、タキシングテスト後の初飛行実験に備えて、JAXAが東京都調布市に所有する超音速風洞を使用し、スケールモデルによるテストを実施したこともあります。

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