2戦連続棄権明けも「ちゃんとやれるじゃん!」 河本結が惜敗のなかで得た満足感

<明治安田レディスゴルフトーナメント 最終日◇20日◇仙台クラシックゴルフ倶楽部(宮城県)◇ 6642ヤード・パー72>

首位と4打差でスタートした最終日。河本結は、久々にしっかりとゴルフに向き合っている感覚を抱きながら、バーディを積み重ねていた。敗戦が決まっても、「私には、いろいろとラッキーな試合でした。体調を崩して腰も痛めていたけど、(初日中止で)休めたし。暑いのもきょうだけだったので、環境的にラッキーだったことが、きょうのゴルフにつながりました」と表情も明るい。
熱中症、さらに腰痛により2試合連続で棄権した直後だったが、宮城ではしっかりと優勝争いに絡んだ。「体もメンタルも整っていたし、それが良かった。『ちゃんとやれるじゃん!』って思いました」。最終日に奪ったバーディは6つで、ボギーはなし。優勝には1打及ばなかったが、安どの気持ちも大きい。

ただ、悔やむ点はもちろんある。距離も短く、初日、2日目ともに最も易しかった16番パー5だ。この日は前方のティを使用していたため、さらに伸ばさないといけないところだったが、それが逆にアダになった。

ドライバーでティショットを放ち、セカンドはピンまで残り210ヤード。河本のクラブ構成では飛距離220ヤードの3Wか、同195ヤードの3UTで攻めるしかないビトゥイーンの距離が残ったことになる。「(グリーン)奥は嫌。短い番手でしっかり振ろうと思ったら振り遅れて薄い当たりになって、右手前の入れてはいけないバンカーに入ってしまった」。ピンまで30ヤード。上ってから下る面に打たないといけない状況になり、パーを拾うので精いっぱいだった。

「あそこできょうの勝負(の運は)はつきました」。ホールアウト時点でクラブハウスリーダーだったが、1打リードされていた小祝さくらが落とすことは「祈れなかった」という。「ボギーはないと思った。もう1個(自分が)取っていて、それでやっと祈れるくらい。(順位が)下では祈れなかった」。

腰痛を発症したことにより、今までの練習やトレーニングなどを見直し、より細分化して取り組むことを決めた直後の好結果とあって、「やっていることは間違いない」という手応えもつかめた。「継続することの難しさはある。成績が出ていると、私もチームも“ダレる”部分があったかもしれない。高い質でやることが優勝への近道。準備を120%ですること」。そのうえで次のチャンスをつかみにいく。

現在、北アイルランドでは弟の力が、海外メジャー「全英オープン」を戦っている。今晩はそれをゆっくり観戦するのかと聞かれると、「あまり力には時間を割けない」と言ってニコリ。あすは念のため病院で腰の検査を行い、パッティングレッスンを受け、さらにメンタルトレーニングも受ける貴重な一日。ゆっくり休むのは、来週の「大東建託・いい部屋ネットレディス」後にある、1週間のオープンウィークでいい。まずは次戦への準備に全力投球だ。(文・間宮輝憲)

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