2週連続棄権からのリカバリーへ 河本結は全英でプレーする弟の活躍も“力”に

<明治安田レディスゴルフトーナメント 初日◇18日◇仙台クラシックゴルフ倶楽部(宮城県)◇ 6642ヤード・パー72>

熱中症で2週前の「資生堂・JAL レディス」を棄権。その影響からか、翌週の「ミネベアミツミ レディス」では開幕前に左足のふくらはぎがつり、そこをかばうことで左手首、さらに腰痛を発症した。ドミノ倒しのような状態に苦しんでいた河本結は、2週連続棄権からの“リカバリー”に今、取り組んでいる。
「脳の感覚と、体の感覚がずれていました。(スイング時に)トップを上げてるつもりが思ったよりも低かったり、右重心になった時、ちゃんと踏み込んでるのに、小指側に体重がかかってたり」

資生堂の前週、「アース・モンダミンカップ」頃から感じていた体の違和感は、体調不良により助長され、故障へとつながっていった。今はトレーナーとともに、しっかりと見直し。「作業になっていたトレーニングや練習を細分化して、今週から準備しています」。“復帰戦”は4アンダー・17位タイという滑り出しになったが、「故障がぶり返さなくてよかった」と安堵する。

そんなリスタートを切る大会は、クマの出没という異例の事態が起こる場所にもなった。「言葉を選ぶのが難しい」と前置きしたうえで、「この状態で試合をやっていいのか。もし万が一があったら選手生命にも影響する」という葛藤があったことも明かす。協会に問い合わせもし、対策など納得したうえで、今は「選手はやるだけ」と前を向くが、普段とは別の思考にも時間を費やした。

選手が「重たい」と口をそろえるグリーンに手も焼いたが、初日は5つのバーディ(1ボギー)を奪った。最終18番は「ずっとショートしてたから、オーバーする気持ちで、めっちゃ打ちました」という4.5メートルのパットを沈めバーディ締め。2日目につながるプレーには「気持ちよかったです」と笑顔も浮かぶ。

現在、北アイルランドでは弟の力が初の「全英オープン」を戦っている。「気になりますね」と、その動向もチェックする毎日だ。「アメリカツアーに行きたいから、絶対に予選(ラウンド)を通るって言ってて。QTに行くと日本ツアーも休まないといけないので」。海外メジャーで予選ラウンドを通過すると、米ツアー参戦のための予選会(QT)で最終からプレーする権利が与えられる。それもあって応援の熱も増すが、見事、トータルイーブンパーの34位タイで弟は決勝ラウンドにコマを進めた。

「頑張ってほしいですね。LINEや動画も送られてきたけど、状態はよさそう。周りに左右されず自分のゴルフを貫いてほしいですね」。きょうだいにとって、特別な一週間。姉は体調を整えながら、昨年8月の「NEC軽井沢72ゴルフ」以来となる勝利を見据えていく。(文・間宮輝憲)

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