「地元で勝つのが一番の目標」 札幌出身・政田夢乃がエースパターに戻して今季自己ベストタイの「67」

<ミネベアミツミ レディス 北海道新聞カップ 初日◇10日◇真駒内カントリークラブ 空沼コース(北海道)◇6688ヤード・パー72>

午前8時05分にティオフした政田夢乃が6バーディ・1ボギーの「67」で回り、午前組が全員ホールアウトした時点で4位と好スタートを切った。
インから出て、ピン奥2メートルを沈めた11番から3連続、16番からは2連続でバーディを奪い、前半だけで5つスコアを伸ばした。後半は1バーディ・1ボギーのパープレーだったが、「67」は5月の「SKY RKBレディス」2日目に並ぶ今季自己ベストタイ。13番では残り130ヤードの2打目をピン左30センチにつけるなどショットが絶好調だったが、本人が好スコアの要因に挙げたのはパットだった。

「パターを今週はエースに戻して、それがしっかり決まってくれた。戻してよかったなという感じです。久々に60台で回れてうれしかった。すごくいいスタートかなと思います」

この1カ月はキャロウェイの『オデッセイ Ai-ONE JAILBIRD mini』のセンターシャフトを使っていたが、前週まで3試合連続で予選落ち。大事な地元大会の今週は6試合ぶりにエースパターに戻したことが奏功した。ヘッドは同じだが、昨年から使っているエースのネックはクランク。「小学生のころからずっとクランクネックを使ってきたので、打ちやすい。どっちもいいパターなんですけど、私にはクランクネックが合っているんだと思います」。

プロ1年目だった昨年はレギュラーツアー初戦だった5月の「リゾートトラストレディス」でいきなり8位に入って注目を集めた。8月の「NEC軽井沢72」は2位になるなど、出場20試合でメルセデス・ランキング(MR)は57位。一躍、人気プロの仲間入りも果たした。今季はシード&初優勝を目標に掲げてスタートしたが、開幕から前週まで16試合すべてに出て、トップ10入りはなく、MRは73位と苦戦を強いられていた。

「オフに飛距離アップを目指してトレーニングに取り組み、ドライバーはキャリーで10ヤードちょっと伸びました。でも、その分、ショットが横にブレるようになってしまって…。ドライバーだけでなくアイアン、ウェッジとか全部に影響しちゃって、スコアにつながらなかったです。今週はあまり考えずに、シンプルにやろうと。気にしているのは構えだけですね」

札幌市出身で、今週は”自宅通勤”。母・美奈子さんの手料理で英気を養い、地元ファンからの熱い声援を受けて、「すごく気合を入れてスタートできた」と愛らしい笑みを浮かべた。北海道でのトーナメントはアマ時代に7試合、プロになってからは4試合目で昨年の「ニトリレディス」は4位に入った。

「地元で勝つことが一番の目標です」。今週のコースは北海学園札幌高時代、ゴルフ部の練習で何度も回った。いわば”ホーム”での今季初の北海道。「明日からも自分らしいプレーをして、優勝できるように頑張りたい」。目標は明確。やるべきことは分かっている。(文・臼杵孝志)

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