わずか2試合でリランキング突破 吉川桃が“レギュラー返り咲き”に「チャンスを生かせて自信になる」 

<ニチレイレディス 最終日◇22日◇袖ヶ浦カンツリークラブ・新袖コース(千葉県)◇6594ヤード・パー72>

ここが今季2試合目の出場になったプロ9年目の吉川桃が、わずか“二発”で夏場の出場権を手中に収めた。
5位で迎えた最終日は、強い風の影響もあり「あまりバーディパットを打った記憶がなく、耐えるゴルフでした」と歯をくいしばる一日に。それでも3バーディ・3ボギーの「72」でまとめ、トータル5アンダー・10位タイで3日間を終えた。

2021年6月の「ヨネックスレディス」以来、自身4年ぶりとなるトップ10入りは、同時に今季の行く末を大きく切り開いた。開幕時のQTランクは77位で、ここまでの主戦場は8試合に出場してきた下部のステップ・アップ・ツアーだった。だが今季レギュラーツアー初戦になった3週前の「リゾートトラストレディス」を21位タイで終え24.75ptを稼ぐと、リランキング(RR)42位で迎えたこの大会で38.33ptを加算。これで今季累計を63.08ptまで伸ばし、RR30位まで浮上することに成功した。

昨年の実績を参考にすれば、この位置であれば問題なく中盤戦にフル出場できた。「(RRのことは)あまり考えていなかった。通ったらラッキーだな」という出場権争いだったが、「推薦をいただいて、そのチャンスを生かせたのは自信にもなります」と、笑みもこぼれる。

1998年度生まれの黄金世代のひとりとして、2017年のプロテストに一発合格。翌年からレギュラーツアー25試合に出場するなど、22年まではトップカテゴリーでプレーする機会も多かった。しかし23年以降は下部が主戦場に。「レギュラーツアーはレベルが高いし、ショットが不調だった2~3年があったので、自分のゴルフがどうなるかということに向き合ってた」。それだけに充実感も大きい。

来週の「アース・モンダミンカップ」からレギュラーツアーに“返り咲く”。「4日間試合も多いので、体力も必要。技術も他の選手から学ぶことが多いし、毎週、試行錯誤しながら上位にいけるようにしたい」。9月末に行われる「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」で実施される第2回リランキングは気にしなくてもいい、それくらいの活躍が理想だ。

「もちろん優勝したい気持ちはあるので、そこに向けてプレーしたいです」。課題はパッティングとアプローチだという。「自分の実力自体も少しずつ上がってるのかな」。その思いを確信に変えるためにも、最高峰の舞台で、さらに腕を磨いていく。(文・間宮輝憲)

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