
<ニチレイレディス 最終日◇22日◇袖ヶ浦カンツリークラブ・新袖コース(千葉県)◇6594ヤード・パー72>
大会終了後には、非シード選手を対象に、昨年末のQTで決まった優先出場順位を今季のメルセデス・ポイントを基にシーズン中に入れ替える『第1回リランキング(RR)』が実施された。来週の「アース・モンダミンカップ」(26日、千葉県・カメリアヒルズカントリークラブ)から、新たに付与された順位に応じて、出場権が決まる。
第1回を1位で終えたのはプロ2年目の菅楓華。QTランク20位で迎えた今季はここまで14試合に出場し累計626.12ptを獲得している。2位はQTランク37位だったルーキーの荒木優奈(535.00pt)で、その立場を大きく上げた。なお今大会開始前まで3位につけていたルーキーの入谷響は、今週ツアー初優勝を挙げたことで来年末までの出場権が確定。“卒業”となった。
QTで満足な結果が残せず、前半戦は限定的な出場を続けてきた選手のなかでも“下剋上”がみられた。宮田成華はQT52位からRR7位にランクアップし、夏場の出場権を確保。この他、都玲華(QT53位→RR15位)や中村心(QT74位→RR19位)、寺岡沙弥香(QT54位→RR21位)の3ルーキーや、山路晶(QT40位→RR23位)、金田久美子(QT49位→RR35位)らも恩恵を受けられそうだ。
逆にQTで好成績を残し前半戦に出場しながら、これにより出場権確保が苦しくなる選手も。ツアー通算1勝の小滝水音はQTランク5位だったが、RR42位で後半戦は限定的な出場になりそうだ。横峯さくら(QT28位→RR47位)、安田彩乃(QT15位→RR49位)、岸部桃子(QT12位→RR46位)、下川めぐみ(QT17位→50位)、ルーキーの永田加奈恵(QT6位→RR59位)らも苦しい夏場を迎えることになる。
昨年を参考にすると、このRRで決まった順位で、中盤戦に最も出場できた人数が少なかったのが、9月に行われた「住友生命Vitalityレディス 東海クラシック」のRR40位だった。つまり、これ以上に位置した選手たちは「日本女子オープン」を除く、すべての試合にフル出場することができた。