
<ニチレイレディス 最終日◇22日◇袖ヶ浦カンツリークラブ・新袖コース(千葉県)◇6594ヤード・パー72>
19歳の入谷響が4バーディ・4ボギーの「72」をマークし、トータル12アンダーで初優勝。さらに、ルーキーとしてレギュラーツアー優勝一番乗りを果たした。
2位に4打差をつけての圧勝劇だったが、決して楽な展開ではなかった。前半はボギーが先行し、ショットも乱れ「38」とスコアを落とし、後続に詰め寄られる場面もあった。
それでも後半10番(パー5)で3打目をピタリと寄せてバーディを奪うと流れを引き戻し、15番(パー4)、18番(パー5)でもバーディを重ね、初優勝を手繰り寄せた。
ただ、試練の場面もあった。17番(パー3)では、ティショットがグリーン右サイドのバンカーにつかまり、スタンスが取れずにピンとは逆方向に出すだけに。そこから“寄せワン”のボギーでしのぎ、ダメージを最小限に留めて見せた。
そして迎えた最終18番。ビッグドライブを放ち、セカンドはバンカーに捕まり2オンはならなかったが、そこからしっかり寄せてバーディ締め。同じくルーキーの都玲華や中村心らに迎えられながら、満面の笑みがはじけた。
優勝インタビューでは、「前半はドタバタしながらのプレーになりましたが、後半で気持ちを切り替えてバーディも取れて、18番でもバーディを取ろうと決めて、取れたので本当にうれしかったです」と、振り返った。
そしてインタビューの最後には、「これから優勝回数を上げて、将来アメリカで戦えるようにこれからも活躍できるように頑張りたい」と、将来の目標も語った。世界を見据える入谷のこれからの歩みが楽しみだ。