男子ゴルフに新大会誕生 JGTOの倉本昌弘副会長が示す大きな期待「第5のメジャー」

国内男子ツアーは、10月30日(木)から4日間の日程で、新規大会「フォーティネット プレーヤーズ カップ」を開催する。東京都内で行われた会見には、日本ゴルフツアー機構(JGTO)およびジャパンゴルフツアー選手会が出席し、JGTOの倉本昌弘副会長、選手会会長の谷原秀人、副会長の堀川未来夢、理事の岩崎亜久竜が、新大会へのビジョンを語った。
大会の舞台は、千葉県の成田ヒルズカントリークラブ。谷原によると、選手会での協議を経てこのコースが選ばれた背景には、2020年のコロナ禍において試合数が激減する中で、ツアー外競技として「ニトリ エキシビションゴルフ」を開催した実績があり、「戦略性が1番」との評価があったからだという。

「JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品」(以下JPC)に続く、2試合目となる選手会主催大会。JPCでは、選手が大会を中継するABEMAのピンマイクを装着してプレーするなど、新たな試みが話題を呼んだが、今大会では、18ホールにちなんで選手が本気で考えた「18個の質問」を、選手自身のSNSやゴルフメディアを通じてファンに投げかける企画を実施。その回答をもとに“ファンの声を形にする大会”として、ファン層の裾野を広げていく狙いがある。

堀川はこの取り組みについて、「質問やアンケートだったりをもらって、“ツアーはこうしてもらいたい”というようなことを実現できれば」と語る。自身のYouTubeチャンネルを通じてゴルフを発信している堀川ならではの、柔軟な姿勢にも期待がかかる。

岩崎も「どういう試合展開を見てみたいか聞いてみたい」と述べ、集まった意見を大会に反映させながら、ファンと共に試合を作り上げていく姿勢を示した。

なお、この施策については、スケジュールなどの詳細はまだ決定していない。谷原は「どれだけ(回答が)集まるか予想もできていないですし、(回答を)見分けないといけない。臨機応変にやっていければ」と語り、初年度は手探りのスタートとなりそうだが、ブラッシュアップしながら進化させていきたい考えだ。

このような新たな試みを盛り込んだ本大会に対して、倉本副会長は大きな期待を寄せる。「第5のメジャーとしてこれを大きくしていって欲しい。私の中ではこれは“TPCソーグラス”です」と述べ、米国男子ツアーにおける「ザ・プレーヤーズ選手権」を引き合いに出しながら、“メジャークラス”のような存在を目指していきたいとも話す。

試合数の減少を危機と捉える選手会の中で、フォーティネット合同会社が特別協賛として名乗りを上げ、開催が実現した今大会。複数年契約での開催となり、今後どのような成長を遂げ、国内男子ツアーに新たな風を吹き込むのか、注目が集まる。(文・齊藤啓介)

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