「東京-宇都宮の最短路」あと3年で“ほぼ完成”へ 最高時速80キロの一般道 改良の見通し発表

栃木県は2025年6月6日、「とちぎの道 開通宣言2025」を発表。最高速度80km/hの高規格バイパス「鬼怒テクノ通り」の改良の見通しも明らかになりました。

「開通宣言2025」発表

 栃木県は2025年6月6日、「とちぎの道 開通宣言2025」を発表。県が実施する主要な道路事業のうち、今後3年以内に開通(部分開通を含む)する事業について見通しを示しました。

 このなかで、最高速度80km/hの高規格バイパスである国道408号「鬼怒テクノ通り」(真岡市―宇都宮市、14.1km)の改良の見通しも明らかになりました。

「鬼怒テクノ通り」を含め、常磐道の谷和原IC(茨城県つくばみらい市)から国道294号を北上し、栃木県内の国道408号バイパスを経て東北道の矢板ICに至る約100kmの区間は、地域高規格道路「常総・宇都宮東部連絡道路」に位置付けられています。

「常総・宇都宮東部連絡道路」のルートは距離のうえでは東京-宇都宮の最短路にもなることから、栃木県内では高規格なバイパス建設を含めた改良が各地で進められています。

●今後の見通し

 まず2025年夏、鬼怒テクノ通りと国道123号の交点「清原工業団地南ランプ交差点」の立体部「氷室陸橋」のうち北行きが開通します。ここは4月に南行きのみが開通しましたが、立体部を双方向で使う形になります。ただしこの時点でも“暫定開通”という位置づけです(後述)。

 そして2025年度内(2026年春)には、鬼怒テクノ通りの一部を構成する「真岡南バイパス」3.5kmの4車線化が完了。これは、現在工事を行っている県道47号(石橋街道)との交点「真岡IC南ランプ」交差点の立体化も含みます。ボトルネックのポイントが解消される見込みです。

 さらに、2027年度にも大きな変化が訪れます。

 前出した「氷室陸橋」がもう一つでき、上下線を分離する形で4車線化されるほか、鬼怒テクノ通り以外でも改良が完了します。

 それが、国道294号「二宮拡幅」(4.1km)です。鬼怒テクノ通りの真岡側の起点部から南、旧二宮町内における国道294号の4車線化が完了します。これにより、常磐道から宇都宮を越えて高根沢町まで、「常総・宇都宮東部連絡道路」から2車線区間がなくなります。

 今回の発表にはありませんでしたが、「常総・宇都宮東部連絡道路」の宇都宮以北にあたる国道408号「宇都宮高根沢バイパス」がJR線をまたぐ未開通区間1.3kmについても、工事が目に見える形で進行中。国道4号に代わる大動脈が形成されていきます。

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