小祝さくらの悩みを解消した新兵器“4番アイアン” 全米舞台がきっかけに「すごく振りやすそうに見えた」

<宮里藍 サントリーレディス 2日日◇13日◇六甲国際ゴルフ倶楽部(兵庫県)◇6558ヤード・パー72>

今季初優勝を目指す小祝さくらが、1イーグル・5バーディに加えボギーなしの快ラウンドで、トータル11アンダーのトップタイに浮上した。
首位と2打差の6位で迎えた2日目の目標は「(一日)5アンダー」。前半だけで3つ伸ばすと、折り返し直後の10番パー4で、最大の見せ場が訪れた。ここでのセカンドショットが、直接カップインするショット・イン・イーグルに。「(ボールが)消えたのは見えました。まさか入るとは思いませんでした」。これで“ノルマ”は達成。さらに17番、18番の連続バーディで、目標を2打上回ることができた。

先週の「ヨネックスレディス」から、新たな武器を投入している。そのひとつが「4番アイアン」。クラブ契約を結ぶスリクソンの『ZXiU』で、厳密にはアイアン型のUTなのだが、これが「もともと4番UTが曲がっていて、自信がなかった」という悩みを解消に向かわせている。

もともと、春先にもテストを行っていたが、その時は見送った1本だが、改めて投入を意識したのが、2週前に出場した「全米女子オープン」だった。「いろいろなタイプの4番アイアンを、一緒に回っていた選手が入れていて、すごく振りやすそうに見えました。UTも自信がなかったし試そうかなって」。前回のテスト時はシャフトをUTの流れで作っていたが、これをアイアンの流れに合せた。さらにロフトを立てたり、鉛を貼ることで違和感が払拭されたという。

ロングアイアンは「前日の課題だった」とも話したが、それもこの日は修正に成功。このアイアン型UTでの会心のショットを聞かれると、「すごくうまく打てた」という3番パー3のティショットを挙げる。ピンとは別の段で、距離も10メートルは残したが、「あの段はオッケーにしていたし、いい感じでした」と納得の一打に。「(4番を使用し)バーディにつながったのは記憶にないんですけど…」とサラリといってしまうのは小祝らしいが、不安要素が消えたのは事実。さらなる上昇も期待してしまう。

先週から3番UTも同社の『ZXi HB』にチェンジ。それに装着するシャフトもグラファイトの『ツアーAD DI』にするなど、勝利へ向け、クラブ面でも調整を重ねている。“4番アイアン”を試合で使用するのは、先週が初めて。今後へのバリエーションが増えるセッティングともいえる。

今週の結果により手に入る「AIG女子オープン」(全英)チケットが、「そこを目標に頑張りたい」というターゲット。2位以内に入るか、大会終了時点のメルセデス・ランキング(MR)で上位3人に入る必要がある。現在のMRは5位。4位の申ジエ(韓国)は別カテゴリー(歴代優勝者)で既に出場資格を持っており、21.34pt差で3位の菅楓華は予選落ち。強い“追い風”も吹いている。

「まだ2日あるのでまずはあした。2日間で11アンダーも出てるし、周りも伸ばしているので、想像以上。たくさんバーディが取れるよう頑張りたいです」。新兵器が、バーディラッシュ、そして今季初優勝の立役者になるかもしれない。

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