セントアンドリュース、衝撃の経済効果“620億円” 全英オープン3大会に相当「過小評価だった」

ゴルフの聖地として知られるスコットランド・セントアンドリュースの経済波及効果は、「全英オープン」3大会分に相当する──。英国のシェフィールド・ハラム大学スポーツ産業研究センターによる驚きの調査結果を、『Golfweek』などが報じた。
改めて、その経済的価値の大きさが浮き彫りになった。調査によると、セントアンドリュース・オールドコースをはじめとする7つのコースに訪れるプレーヤーとその家族が、年間約4億3000万ドル(約620億円)をスコットランド経済にもたらしており、これは約4300人分のフルタイム雇用を支える規模となっている。

経済効果はゴルフプレーそのものにとどまらず、宿泊、飲食、ショッピング、交通などへの支出も含まれており、広範囲に波及している。リンクス・トラストによれば、訪問者が支払う1ドルにつき、地域では4.65ドルの追加消費が生まれているという。

2023年には7つのコースで計28万3000ラウンドがプレーされ、その半数以上が外部からの訪問者によるものだった。その多くがキングス・バーンズ、カーヌスティ、ダンバーニー、クレイルといった他の有名リンクスを巡っており、地域全体での観光消費につながっている。

調査を主導したシェフィールド・ハラム大学のサイモン・シブリ教授は、「セントアンドリュースは単なるゴルフ施設ではなく、スコットランド全体に観光と雇用の恩恵をもたらす“経済エンジン”として機能している」と語る。

リンクス・トラストのニール・コールソンCEOも、「セントアンドリュースのゴルフが地元とスコットランド全体に与えている影響は、これまで過小評価されてきた。今回の調査がその重要性を証明した」とコメント。そのうえで、「この街はゴルフの源流。ゴルファーだけでなく、一般の観光客にとっても特別な場所であり続けるためには、施設の充実とサービス向上への継続的な投資が不可欠だ」と強調した。

2027年の全英オープンは、セントアンドリュースで開催されることが決定している。ゴルフの中心地として、今後もスコットランド経済に大きな恩恵をもたらしていきそうだ。

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