
日本代表は10日、FIFAワールドカップ26アジア最終予選 第10節でインドネシア代表と対戦し、6-0で圧勝。日本代表デビューとなった三戸舜介は左ウイングバックのポジションでスタメン出場を果たし、61分までプレーした。
初招集の三戸は5日のオーストラリア代表戦ではベンチ入りするも出番なし。7日の練習後「前半から俵積田(晃太)選手が仕掛けていった場面などを見て、実際に試合に出た場合のイメージを膨らませていました」と話しており「向こう(オランダ)でもウイングバックやっている分、代表でも何かできることはあると思っています」と自身がピッチに立つイメージを膨らませていた。
そして訪れた日本代表デビュー戦。「これが最後にならないように。自分の特長を出すこと。結果として得点に関わることができたら」と意気込んでいた。アジア最終予選では2試合連続ノーゴールだった中、15分に三戸が大量得点の口火を切るゴールを演出する。鎌田大地のパスで抜け出すと「もらった時にパッと見たらフリーでした。左足で蹴るより、右足で蹴った方が絶対に精度が高いと思った」と瞬時に判断し、ボールを利き足に持ち替えてクロスを送る。エリア内の鎌田が頭で合わせて、先制点をアシストした。「練習で自分のインスイングのクロスで得点という形もあったので。本当に練習でやっていた形が出た。練習からいい形ができていたので、それが結果として試合で出来て良かったです」と振り返った。
後半開始から鎌田に代わり、中村敬斗がピッチへ。中村が左ウイングバック、三戸が一列前に上がってシャドーポジションを担った。「内も外もできることを森保(一)監督も評価してくれている部分だと思いますが、そこのクオリティのところはまだまだだとやってみて分かりました」と厳しい自己評価に。「日本代表の試合を見たり、いろいろな選手の動きを見ながら学んでいきたい」とさらなるレベルアップを誓う。日本代表デビュー戦で1アシストは上々の結果に思えるが「これで今後も日本代表に関われるかと言われたら、そうではないと思っています」ときっぱり。「自チームでレベルアップしていかないといけないですし、今のチームのままでは多分呼ばれないと思っています」とステップアップも見据えているようだ。
やはり日本代表デビューには反響があったようで、試合後に携帯電話を見るとたくさんのメッセージが届いていた。「日本代表デビューということで、たくさんの人からメッセージもらいました」と笑顔を見せる。最後に「(アルビレックス)新潟のファン・サポーターの方も喜んでいると思いますよ」と声を掛けると「これでちょっとでも新潟の順位が上がってくれればと思います!」と日本代表デビューによる“相乗効果”を期待しているようだった。
取材・文=三島大輔(サッカーキング編集部)
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