佐野海舟、弟・航大との“兄弟共演”に「お互いにまだまだこれから」 W杯出場へさらなる飛躍を誓う

 日本代表は10日、FIFAワールドカップ26アジア最終予選の最終節(第10節)でインドネシア代表とホームで対戦し、6-0で勝利を収めた。

 佐野海舟(マインツ/ドイツ)は、5日に行われたオーストリア代表戦に続き、インドネシア代表との一戦でもスターティングメンバーに名を連ねた。遠藤航と中盤でコンビを組むと、持ち前のボール奪取力を生かし、インドネシアのチャンスの芽を摘んだことに加え、攻撃でもチャンスに絡んでいく姿勢を見せた。
 
 試合後のインタビューに応じた佐野は、今日のパフォーマンスについて「前節の課題をチームで共有できて、自分もその課題をしっかり考えて、試合には入れたと思う」と振り返った。6-0と大勝を収めたことについての手応えは、「より強いチームと対戦した時には、体の向き1つで結果が変わることもあるので、もっともっとできることがありますし、そこはより突き詰めていかないといけない」と改善点を述べ、さらなる成長に意欲を示した。

 攻撃陣との関わり合いを増やすことをインドネシア代表戦では意識していたようで、佐野は「そこが自分の良さでもありますが、得点をできなかったことは課題でもある」とコメント。「自チーム(マインツ)でもシーズン終盤に出し始められていたところでもありましたが、結果にはつながりませんでした」と振り返った。

 選手交代を行い、試合終盤には3-5-2とシステムが変化。少ない準備期間ながらも、チームとして一定の感触は持っているようで、「誰が出ても考えが共有できていた」と語り、「自分も含めて新しい選手が入っているなかで、より意識づけをして練習をした結果が試合に出たと思う」との見解を示している。

 さらにこの試合では弟の佐野航大が61分からピッチに立ち、日本代表デビューを飾った。日本代表で佐野兄弟の共演が実現となり、2006年8月のAFCアジアカップ2007予選に招集された佐藤勇人氏と佐藤寿人氏の佐藤兄弟以来、約19年ぶりの快挙となった。

 弟の航大と試合後に話したことも明かし、「お互いにまだまだこれからだと思う」と兄弟揃っての飛躍を誓い、「2人とも得点できるチャンスがありましたし、どんどん決めていかないと、これから先には上がれない」と語っている。

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