高井幸大、最終予選は“常連組”も「試合はあまり出れていない」…覚悟を胸にインドネシア戦へ

 日本代表は9日、翌日に控えたFIFAワールドカップ26アジア最終予選・グループC第10節のインドネシア代表戦に向けて、会場の『市立吹田サッカースタジアム』にて公式練習を行った。練習後、DF高井幸大(川崎フロンターレ)が報道陣の取材に応じ、ここまでの最終予選で得た手応えと、今後への意気込みを口にした。

 昨年夏に行われたパリオリンピック2024でU-23日本代表の主力として活躍した高井は、所属する川崎Fでも印象的なパフォーマンスを続け、昨年9月の最終予選初陣で日本代表に初招集された。以降、10月シリーズはケガで無念の辞退を強いられたものの、ここまで行われた全シリーズで招集を受けている。

 だが、出場したのはここまで3試合。第1節の中国代表戦(○7-0)で、4点をリードした後半途中から出場し、デビューを果たしたものの、以降はメンバー外となることも多かった。初めてスタメンに名を連ねた第8節のサウジアラビア代表戦(0-0)も、メンバーを大きく入れ替えた中でのゲームであり、前節のオーストラリア代表戦(●0-1)は途中出場。ここまでの最終予選を振り返った高井は、次のように心境を明かす。

「基本的にケガ以外では大体選ばれていたので、この最終予選に携わってきた自負はあります。ただ、まあ試合に出たかと言われると、あまり出れていない。難しかったことも色々と感じました」

 だからこそ、最終節のインドネシア代表戦に懸ける思いは強い。「ここまでの最終予選で得た経験を、明日の試合にうまく活かせれば」と意気込んだ。

 現在、日本代表では守備陣が手薄な状態となっている。DF町田浩樹(ユニオン・サン・ジロワーズ/ベルギー)、DF渡辺剛(ヘント/ベルギー)と、オーストラリア代表戦に先発した最終ラインの2名が揃って離脱。こうした状況のなか、高井にかかる期待も大きいが、「(責任感は)もちろんあります」と一言。この最終予選を通して、成長は実感しているが、それと同時に「もっとやれると思う。自分に期待したい」とも口にしており、最終ラインの選手として、「無失点で終えることを1つ大事にしたい」と語った。

 高井は同時に、現在は2試合連続無得点と、停滞が続く攻撃面にも言及。「守備のところも大事ですが、今のチームはどちらかと言えば、攻撃のところで苦戦していると思う。まずはそこの共通理解を高めていければ」と語ると、攻撃面で自身がもたらせる武器を「持ち運びや、数的優位作るところ」とした上で、「攻撃参加のところも意識してやれれば」と話す。

 今や日本代表にとって“常連”と呼べる存在となった高井。フレッシュな顔ぶれが多い最終ラインのリーダーとして、そして自らの定位置確保に向けて「アピールする」ため、覚悟を持ってインドネシア代表戦に臨む。

【ハイライト動画】日本代表はオーストラリアに16年ぶり敗北

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