鈴木彩艶所属のパルマ、残留に貢献したキヴ監督の退任を発表…古巣インテルで指揮官就任へ

 日本代表GK鈴木彩艶が所属するパルマ・カルチョは9日、2024-25シーズン途中よりトップチームの指揮を執ったクリスティアン・キヴ監督との契約を、双方合意の上で解除したことを発表した。

 2024-25シーズン、4年ぶりにセリエAの舞台に身を置いたパルマ・カルチョは、ファビオ・ペッキア監督の下でシーズンをスタートさせた。だが、降格圏に沈んでいたことも相まって、今年2月には同監督の解任を発表。アビスパ福岡を率いたこともある51歳のイタリア人指揮官による体制は、3シーズン目の途中にして幕を閉じていた。

 後任として招かれたのがキブ氏だった。現役時代にアヤックス、ローマ、インテル等で活躍した、左利きのルーマニア代表DFは、インテル在籍時の2009-10シーズンにイタリアのクラブとして史上初となる3冠(セリエA、コッパ・イタリア、チャンピオンズリーグ)達成に貢献した名手として知られる。2014年3月に現役を引退した後は、古巣インテルのアカデミーで各年代の指揮官を務めていたが、パルマ・カルチョで初めてトップチームを率いることとなった。

 キヴ新監督の就任後、パルマ・カルチョはセリエAで13試合を戦い、3勝7分3敗とぴったり5割の勝率を残した。最終的には16位でシーズンを終え、残留が決定。契約期間は2026年6月30日までとなっており、来季の続投も期待されていたが、このタイミングでクラブを離れることが決まった。

 退任に際し、パルマ・カルチョは「クラブは、クリスティアンがここで見せてきた仕事ぶり、そしてスポーツ面における目標達成に導いてくれたことに感謝を表明する。彼のプロフェッショナルキャリアにおける幸運を祈っている」とメッセージを発した。

 そんなキヴ氏については、『ガゼッタ・デロ・スポルト』や『スカイ・イタリア』など複数の現地メディアが、インテルの新監督として2027年6月までの2年契約を結ぶ予定だと報じている。今季のセリエAを2位で終えたインテルは、シーズン終了後にシモーネ・インザーギ監督がサウジアラビアのアル・ヒラルに引き抜かれ、現在は指揮官の座が空位となっている。一時はマルセイユを率いるロベルト・ゼ・デルビ監督や、コモを率いるセスク・ファブレガス監督の名前も候補に挙がったが、後任はキヴ氏で決定的と言えそうだ。

 現役時代も活躍し、指導者としても最初の一歩を踏み出したクラブへの帰還が決まるのは、時間の問題となっている。

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