金子駆大がストローク“微修正”で上位浮上 今季初Vから「タッチ」好調なワケ

<BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ 2日目◇6日◇宍戸ヒルズカントリークラブ 西コース(茨城県)◇予選=7397ヤード・パー70、決勝=7430ヤード・パー71>

5月の「関西オープン」でツアー初優勝を飾り、賞金ランキング5位につける22歳の金子駆大(かねこ・こうた)。2オーバー・57位タイからスタートした2日目に、4バーディ・1ボギーの「67」をマーク。トータル1アンダー・7位タイで週末に駒を進めた。
今年の宍戸ヒルズCCはラフに大幅な刈り込みが施され、もともとラフだったエリアがファーストカットとして広がった。芝質や根の状態は通常のラフに近く、ライが悪ければフライヤーのリスクも高まる。加えて、くるぶしが隠れるほどの深いラフもあり、選手たちは対応に苦しんでいる。

予選ラウンドを終えて、トータルアンダーパーはわずか12人。金子はこの難コースを相手に、2日目のベストスコアタイ「67」を叩き出し、オーバーパー組からアンダーパーグループに浮上した。

「きょうはいいスコアで回れましたし、しっかり予選は通れたので良かった」と、安どの表情を見せる。好スコアの要因はパッティング。「最近ずっとタッチがいい。きのう(初日)はあまり良くなかったけど、きょうは調子が戻ってきました」と振り返る。

きっかけは初優勝を挙げた関西オープンだった。パッティングコーチの橋本真和氏と契約する金子は、同大会で「テークバックの引き方の意識を変えて、それからすごく入るようになりました」と、ストローク修正を経て、距離感が安定したという。

以前はテークバックをやや高めに取ってしまっていたが、それにより「打ち込んでしまっていた」と振り返る。ボールの打ち出し角が低くなり、理想とするアッパーブローでトップスピンをかける動きができていなかった。打ち込みが強すぎたことで、バックスピンがかかり、ボールの転がりも悪くなっていた。

金子のパターは、グリップを左腕の内側に密着させてストロークするアームロック式。「アッパーに打ちたくて変えました」と、ヘッドを低い位置から高い位置へ押し出す動きを意識。テークバックを低く抑えるフォームに修正した。「すごくいいです。最近は微妙な距離も入っています」と好感触を得ている。

初日はパーオンホールの平均パット数が『1.9』(72位タイ)だったが、この日は『1.7143』(18位タイ)まで改善した。首位と5打差で迎える3日目。「いいスコアを出せばチャンスはある。2日目みたいに回れればいいなと思います」と意気込んだ。好感触のパッティングを武器に、首位との差をさらに縮めたい。(文・高木彩音)

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