都内の長大路線バス「宿44」ついに廃止へ 新宿発着の小田急「路線バス」ほぼ消滅

小田急バスの長大路線バス系統「宿44」が廃止されます。

小田急バス、新宿からほぼ撤退

 小田急バスの路線バスで比較的長距離を走る「宿44」系統が、2025年6月に廃止されます。

 同社の吉祥寺営業所は7月6日にダイヤ改正を実施します。このなかで、東京の吉祥寺駅と新宿駅西口を結ぶ「宿44」を廃止する予定です。

 この系統は、かつて東京駅を起終点とし、新宿駅を経由して武蔵境駅までを結ぶ路線で、かつては京王、小田急、東京都交通局(都営バス)の3者が共同運行していました。そののち、地下鉄網の発達などに伴い、京王と都が撤退したという経緯があります。

 そして、残った小田急バスは武蔵境駅南口~吉祥寺駅~新宿駅西口間約18kmを運行してきましたが、慢性的な人手不足などを理由として2024年3月、吉祥寺駅発着の13.6km(所要時間約50分)に短縮していました。

 本数も日曜・休日午前中の1往復のみのため、「宿44」の最終運行日は、ダイヤ改正の7月6日(日)の前週である6月29日(日)になります。

「宿44」の廃止により、杉並区内の井の頭通りを走る小田急バスの路線バス系統は消滅。小田急電鉄のターミナルがある新宿駅を発着する路線バス系統は、毎年6月の日曜だけ走る「新宿駅西口~よみうりランド」系統を残すのみです。

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