インテル会長がCL決勝を総括「当然の敗北だった」…イタリアサッカー界を憂う声も

インテルのジュゼッペ・マロッタ会長が、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝のパリ・サンジェルマン(PSG)戦を振り返った。5月31日、イタリアメディア『スカイスポーツ』が同氏のコメントを伝えている。

 今シーズンのCLで、準々決勝ではバイエルン、準決勝ではバルセロナとの激闘を制し、インテルは2022-23シーズン以来となる決勝進出を果たした。しかし、決勝のPSG戦では前半に2点のリードを許し、後半にも力の差を見せつけられ、最終的に0-5の敗北を喫した。

 試合後、『スカイスポーツ』のインタビューに応じたマロッタ会長は、大敗したもののシモーネ・インザーギ監督に対して「彼の評価が変わることはない。すべての功績が帳消しとなるようなネガティブな夜ではなかった」と語り、これまでの道のりを称え、信頼は揺るがないことを強調した。

 試合内容に関してはPSGとの違いを感じたようで、「すべてにおいて我々は圧倒された。スコアに関わらず、当然の敗北だったと思える」とコメントを残した。しかしながら、指揮官への評価と同じく「これがシーズン全体に影響を与えるべきではない。CLのこれまでの戦いぶりを振り返ってみれば、我々はたくさんの強敵と対戦してきたのだから」と、シーズン終盤まで国内タイトルを含めた3冠の可能性を残したチームの努力を口にしている。

 加えて、セリエAが他リーグよりも経済的に劣っていることも指摘し、以下のように語った。

「イタリアはもはや、誰もが駆けつけたサッカーの楽園ではない。単なる通過点と見なされており、最高の選手たちがやって来ても、我々が到底支払えない高額な給与に誘惑されてしまう」

「PSGのような無制限の予算で活動できるクラブもあるが、それは言い訳にはならない。イタリア製であっても、監督と選手の力量があれば優勝候補になれるチームはあるからだ」

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