好スコアが“特効薬” 悩める賞金王・宮本勝昌は「100点満点」の『62』

<すまいーだカップ 2日目◇30日◇イーストウッドカントリークラブ(栃木県)◇6876ヤード・パー72>

雨が降ったり止んだりと不安定な天候が続き、肌寒さを感じた大会2日目。2アンダー・14位タイでスタートした賞金王・宮本勝昌が、ボギーなしの10バーディという圧巻のゴルフを展開した。
今大会の18ホール最少ストローク記録を2打更新する「62」。先週の「全米プロシニア」からの疲れがある中で、トータル12アンダー・単独首位に躍り出た。

初日終了後は「ショットもパットも思い通りにいかない」と話し、懸命に調整を重ねていた。この日は不安を抱えながらも、「上との差が開いていたので、1打でも縮めないといけない。たくさんバーディを取らないと」と覚悟を持って挑み、見事に結果を残した。「100点満点。バーディもたくさん取れたし、いいプレーができました」と、安どの表情を浮かべた。

“おはようバーディ”でスタートを切り、3番でもスコアを伸ばすと、6番からはバーディラッシュに突入。8番では2.5メートル、9番では50センチに寄せるなど、前日の不安を感じさせないキレのあるショットが次々と放たれた。

一方で、内容については「手応えはない」という。「『何でこのスコアが出たんだろう』っていうぐらい。フィーリングが良くなったとはいえない」と語るように、悩みが完全に解消されたわけではない。

それでも「ラッキーやたまたま上手くいったショットがありましたし、圧倒的にパッティングが良かった。ミドルパットがたくさん決まって、10個もバーディが取れたと思う」と要因を分析する。宮本が“いいパッティング”と定義するのは、「目からの情報」「脳からの伝達」「手の動き」の3要素。今回は「その3つがうまくハマった」と語る一方で、「とても楽観視できる状態ではない」と、油断はしていない。

宮本はドローヒッターだが、初日に逆球や右へのミスが出ていた。「毎日探しながらというかね。もちろん練習でも、練習ラウンドでも、試合でも探しながらやっているのですが、なかなか上手くハマるところがないです」と心の内を明かす。「一つずつヒントをつかんで、状態を良くしていくという作業は、これからもやり続ける」と冷静に現状を見つめていた。

ただ、10アンダーという結果は自信につながった。「いいスコアを出すことで、状態が良くなることもある。プロゴルファーである以上、スコアがすべて。どんなにフィーリングが良くても、スコアが出なければ意味がない。きょうの10バーディは自信になったし、とても満足しています」と前を向いた。

最終日は、2位と2打差の単独首位でスタート。最終組では、シニアツアー通算24勝を誇るプラヤド・マークセン(タイ)、そして日大ゴルフ部時代の先輩・堺谷和将との優勝争いとなる。「貯金があるわけではないので、またゼロから。どれだけバーディを重ね、ボギーを抑えられるか。それがやるべきことだと思うので、変わらずやっていきます」と、最終日へ意気込んだ。

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