4連続ボギーも余裕あり 鈴木愛にみえたショットの手応え「アンダーで回れる内容」

<全米女子オープン 初日◇29日◇エリン・ヒルズGC(ウィスコンシン州)◇6829ヤード・パー72>

3月24日付の世界ランキング上位75人の出場資格で参戦している鈴木愛。一時上位いに顔を出す場面もあり、前半では存在感を放った。
アンジュレーションの激しいフェアウェイとグリーン、そしてアップダウンもあるリンクススタイルの難コース。多くの選手が「難しい」と口を揃えるタフなセッティングで、序盤からスコアを伸ばした。

10番からスタートしてバーディ発進。さらに2つ伸ばし、3アンダーで前半を折り返した。理想的な滑り出しに思えたが、後半に入ると流れは一変。3番でバーディを奪った直後、4番からまさかの4連続ボギー。最終的には5バーディ・5ボギーの「72」とし、イーブンパーでホールアウトした。

「アウトの方が難しい」と本人も語るように、後半の苦戦はある程度想定内。それでも、進行の遅れでリズムが狂い、ボギーの連鎖を止めきれなかったことが悔やまれる。

だが、表情は明るい。「全体的にすごくよかった。アンダーで回れる内容でイーブンパーだったという感じ」と、ポジティブな言葉を口にする。これは“耐えたイーブンパー”ではなく、“伸ばせたイーブンパー”という内容。スコア以上に、2日目以降へ大いに期待を感じさせる初日だった。

風が強く、起伏のあるコースだが、四国出身ということもあり、こうした環境には慣れている。「嫌いじゃないです」と、エリン・ヒルズGCへの印象も悪くない。そして何より、「今、調子がいい」。ティショットも「ほとんど完璧」と胸を張り、外したのは1回だけ。ショットへの信頼感をにじませる。

比較的易しいとされるインコースからのスタートだっただけに、「せっかく伸ばして最後に落とすのはイヤだ」とスコアの落差には肩を落とした。それでも、「気持ち的にはアウトから頑張って伸ばす方が気持ちがいい」と1番からティオフする2日目に気合は十分。序盤から流れをつかみ、あすこそはアンダーでのフィニッシュを狙う。(文・齊藤啓介)

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