69歳コンビ躍動 室田淳と倉本昌弘が“Wエージシュート”達成

<すまいーだカップ 初日◇29日◇イーストウッドカントリークラブ(栃木県)◇6876ヤード・パー72>

百戦錬磨の二人が納得のラウンドを見せた。ともに69歳の室田淳と倉本昌弘が3アンダー「69」をマークし、エージシュートを達成。笑顔でのホールアウトとなった。
倉本にとっては、これがツアー13回目の達成。「この前の関西グランドゴールドでも2日間やっている。レギュラーでもやりたいと思っていたんですけど、バーディがなかなか出せなくて。シニアだと簡単に出ますね(笑)」と冗談交じりに話したが、60歳以上が出場するグランドシニアに比べれば、やはり達成感が違う。

一方、ツアー10回目の達成となった室田は、「うれしい。エージシュートはゴルフの“最後の目標”だからね」とほほ笑んだ。「シニアの試合でやるといいよな。グランドシニアは距離が短いから出やすい。7000ぐらいあるだろ? そこで(エージシュートが)出るのが良いよな」とタフなコースでの記録達成に誇らしげだった。

さらに、8番パー5では230ヤードの2打目を3番ウッドで見事2オンした。惜しくもイーグルはならなかったが、楽々とバーディ奪取。「良かったよ」と納得の一日になった。

好スコアの要因は、途中から冴えたパッティング。「2番で3パットして“いつも通り”だと思ったけど、途中からワンピンくらいのパットがいくつも入るようになった」と振り返る。好転のきっかけは「ちょっとした」気づき。具体的なことは“企業秘密”ではあるが、「自然体で打てば、入るようになる。無理に寄せようとせず、焦らないことが大事」とベテランらしい視点で語った。

パッティングの調子がいいと、マネジメントや気持ちの部分でラウンドの「組み立てが楽になる」と話す。「普通だったらプレッシャーに負けてワンピンを外すんだけど、それがポコンと入ってくれた。無理に寄せたり、入れようとするのではなくて、自然体で普通に打てば入るようになる。アプローチ、ショットも寄ったり。自然体がいいのよ。『どうしても』って苦しくやっているのはダメ。どこかでポコッて(ミス)してしまうと思う」と、メンタルの重要性を強調した。

一方で「ショットは悪いね…」と反省し、7番アイアンを手に練習場へ直行。悪天候が予想される2日目へ向け、貯金を生かす構えだ。50歳以上の選手が集うフィールドで、69歳の二人が5位タイ発進。シニアツアーの“若手”たちにも負けてはいない。

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