
小祝さくらがトータル17アンダーでツアー7勝目を挙げた2022年大会。最終日には4つある全てのパー3にホールインワン賞として、各800万円・最大3200万円の賞金がかけられていたが、当時ルーキーだった阿部未悠が大会最終日では史上初となるエースを達成し、ビッグボーナスを手にした。
12番145ヤードのパー3。ピンはグリーンの左から4ヤードに切られ、右からの風が吹いていた。フェード系の球で「風にそこまで流されないと思った。ホールインワンは考えていなかったけど、思い切ってピンを攻める気持ちで打ちました」。8番アイアンで放ったボールは手前から転がり、カップに吸い込まれた。
人生2度目のホールインワンに両手を高く上げて喜んだ。そこから続く13番、15番でバーディを奪ったが、17番をダブルボギーとし、最終盤で失速。「(優勝は)17番で消えてしまいましたけど、少しのぞけたのかな。上位争いができた週だった」。トータル13アンダーで、自己ベストの5位タイでフィニッシュした。
阿部の後には、23年2日目に新垣比菜、24年初日には高木優奈がエースを記録したが、いずれも最終日ではなかったため、800万円獲得とはならなかった。ちなみに、21年大会の2日目には山路晶が同日2度のホールインワンを達成。合計110万円の賞金を獲得し、同年の12月にはギネス世界記録にも認定された。
今季は開催10試合で8度のホールインワンが達成されている。これは2018年のシーズン最多記録24個を上回るペースだ(統合された2020-21年を除く)。エース達成の気運が高まる中、史上2人目の800万円獲得者が出るのか。最終日に注目だ。