
ツアー通算21勝を誇り、2016年には賞金王にも輝いたこともある池田勇太。切れ味鋭いアイアンショットを武器とする彼が、今季途中から中空アイアンに変更したという。その詳細をレポートしたい。
池田が5月開催の「中日クラウンズ」から6I~UW(AW)で投入したのは、ピンの『i530』アイアン。シャープな顔を備えつつも、中空タイプで飛距離性能を高めたモデルだ。長くアスリートモデルを好んで使用してきた池田が、ヘッド内部が空洞で低重心化を図った中空タイプに変更したというから驚きだ。
「単純に中空なのでスピンが減りました。楽にスピンが減る。何をすることなく減ります。それは中空だから。何も替えたくないけど、スピンだけ減らしたいから、このクラブを選びました。スピン量は細かくは測ってないけど、飛距離は変わらないですね」
また、『i530』の構えやすい顔とバンスの角度を気に入ったため、この中空アイアンをチョイスしたという。
「バンスは多いのが好きです。バンスが少ないものでも地面に当たりますけど、ただバンスが多い方が打っていて楽。球が上がるとか上がらないっていうのは、バンスが少なくても多くても大して変わらないです。バンスが多い方が振り心地というか、地面に当たる感じが気持ちいいんです。他のメーカーさんをそんなにいっぱいは打ってないですけど、いくつか打った(中空タイプでは)これが一番良かったです」
基本的に外ブラのアイアンはバンスが多いといわれている。バンスが多いことで、ソールが芝に当たりロフトが立って厚いインパクトが可能になる。『i530』アイアンは、7番でバンス8度で設計されている。
池田が新アイアンを手に、2019年以来のツアー通算22勝目をもぎ取れるのか。注目したい。
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