シミュレーションのマシンが18台! 規模がケタ違いの中国のインドアゴルフ施設『CITY GOLF』にあんぐり

広さは約16,500平方メートル(約5,000坪)、天井高は約18メートルという巨大なインドア空間に作られた18ホールのインドアゴルフ場。練習場ではないというのがポイントで、実際にグリーンは18個あり、ガードバンカーやリアルな池も実在する。それぞれのグリーン側にある18個の黒い?ボックスはシミュレーションゴルフの打席だ。この目を疑うような施設は、ゴルフシミュレーターのリーディングカンパニーであるGOLFZON(韓国)が中国天津に建設した「CITY GOLF 天津1号店」。今回はこの想像を絶するインドアゴルフ場をALBAの記者が体験、そのレポートをお届けする。
実際に18ホールを回るのはリアルゴルフとも、一般的なシミュレーションゴルフとも同じ。違うのは、グリーン周りまではGOLFZONの最新シミュレーター『TWOVISION NX』でプレーをし、グリーンオン、もしくはグリーン周りにくるとスクリーンが開き、奥に広がる実際のグリーンで残りをプレーする点。グリーンの形状やハザードの有無はシミュレーター内のものが正確に再現されていて、天井から照射されるレーザーでボールをセットする位置が指示される。逆目のラフや、サラサラ砂のバンカー、池ギリギリから打つなんてこともあるから、ドキドキ感はリアルゴルフそのもの。グリーンに乗ってからも油断は禁物。9.5フィートとコロがりは早めで、起伏はかなり激しい。ちなみに、芝は全て人工芝。コロがりはスムーズだ。
個人的には、シミュレーションゴルフのショートゲームが苦手だったので、フルショットはシミュレーション、ショートゲームはリアルというのは願ってもない組み合わせ。実際に16ホールまではベストスコアペースで浮き足だった瞬間に17番ティショットでOB。まあ、リアルゴルフでもよくあることで。

この日は2サムで18ホールを約2時間で回り切った。1年中季節に左右されることなく、快適な室内で、この短時間で18ホールを楽しめる。1組に1人つくキャディさんがスマートにガイドをしてくれるので、ラウンド中にシミュレーターの操作に迷うことも皆無。ゴルフのエントリー層や若年層にとっても「ゴルフの入り口」としての役割が果たせそうだが、実際はそうでもない。
料金はビジターは平日500元(約1万円)、会員は平日248元(約4,960円)。入会金は10万元(約200万円)。中国の平均年収は2021年時点で約191万円と言われているので、かなりの富裕層向けビジネスということがわかる。

崔肖迪総経理は「今年の8月には延吉市に2号店をオープン予定。その後も上海や北京を中心に3年で300施設を目標にしています」と胸を張る。ここでちょっと意地悪な質問。「中国のゴルフ人口は約150万人。これだけの富裕層向け施設を300というのは、無謀では?」
「24年のパリ五輪で中国人のリン・シユがメダルを獲得しました。ここにきて、中国ではゴルフ熱がどんどん高まっています。ジュニアゴルファーも急増中。チャンスはあると思っています」とのこと。「夢は大きく!」という笑顔に、底知れぬ中国の勢いを感じた。日本では若年層や女性ゴルファー向けに価格設定や環境(9ホールなど)を変化させての展開を期待したい。

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