スイングの問題点を「可視化してくれる」!? 宮里藍もうなった“アプリ”を会場で体験してみた【現地記者コラム】

先週の国内女子ツアー「ブリヂストンレディス」の会場で、“とあるもの”を初体験させてもらった。今月、新機能が追加したばかりの「ブリヂストンゴルフ公式アプリ」だ。スマホ1台で使えるので、ここでなければ体験できないというわけではないが、同社のスタッフの説明を受けながら新機能を実際に使ってみたというわけだ。
前方からと後方から、2つのスイング動画を撮影すると、それを分析し、スイングの課題やおすすめの練習ドリルを紹介してくれるのがこのアプリ。ここに今回エネルギー分析という機能が加わった。腕、上半身、下半身がそれぞれどのタイミングでエネルギーを発揮しているかを可視化し、効率的なスイングに導く。

スタッフの解説によると、プロや上級者は切り返しからハーフウェイダウンまでの“ヘッド加速期”にエネルギーを発揮。以降の“リリース期”では使うエネルギーは減少するものの、ヘッドは自然と加速していく。反対に一般のアマチュアは反対にリリース期に多くのエネルギーを発揮。ヘッドの加速を阻害してしまうのだという。
 
なんだか難しそうだが、やはり会場で初めてこの機能を使用した宮里藍の言葉を借りると分かりやすい。「アマチュアの方に説明する脱力とか、力みというのを可視化してくれる感覚ですね。『そうそう、普段私が言ってるのはこれ』って感じ。私自身、インパクトの前に脱力しているという感覚はなかったので、新しい視点だなと思います」。
 
プロが伝えようとしても、我々アマチュアにはなかなか理解できない、脱力や力み、いわゆる力感を教えてくれる機能というわけだ。細かいスイングの形にこだわるよりも、いつ力を発揮するのかを考える方がシンプルでいいのかもしれない。
 
ちなみに著者の分析結果は、ヘッド加速期に腕のエネルギーが使えていないのに加えて、さらに下半身の力が逃げてしまう傾向があるとのこと。頑張って振っているつもりだったけど、そうでもない? 飛ばない理由がなんとなく分かった気がします。
 
アプリは分析結果を基におススメの練習ドリルも教えてくれる。これさえあれば、誰でもすぐに上手くなるとは言わないが、少なくともスマホで動画を撮影するだけでこんなことまで分かっちゃうの?という驚きと上達のヒントは与えてくれるはずだ。(文・田中宏治)

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