“佐藤先生”のおかげでピンチも回避 仲村果乃は“闘魂注入”し初優勝へ「攻めていければ」

<ブリヂストンレディス 3日目◇24日◇中京ゴルフ倶楽部 石野コース(愛知県)◇6642ヤード・パー72>
 
プロ3年目で初めてレギュラーツアーにフル参戦中の仲村果乃が、5バーディでボギーなしの「67」で回り、トータル12アンダーの単独4位につけた。3週前の「パナソニックレディース」では最終日を首位タイで迎えたものの、スコアを伸ばせず3位フィニッシュ。今度は4打差を追いかけ、ツアー初優勝に再チャレンジする。
6、8、14番で5~6メートルのバーディパットを沈めるなど、安定したショットとパットでボギーフリー街道を歩んできた仲村にピンチが訪れたのが17番パー4。グリーン奥からのアプローチは1メートルについたものの微妙な下りのラインが残った。「私はフックだと思っていたので、先に打った(佐藤)心結ちゃんのパットを見て、スライスするんやって」。俗に言う“先生”のおかげもあってのパーセーブ。これが好ラウンドにつながった。
 
最終組は2番で3人全員がバーディを奪うなど、序盤から伸ばし合いの様相。1つ前でプレーする仲村は「後ろでスコアを伸ばしているのは分かっていたので、私も頑張らなきゃなと思いました」。5番パー4の初バーディ以降は負けじとスコアを伸ばし、スタート時点と同じ首位と4打差をキープした。
 
キャディバッグには複数のお守りがぶら下がっている。神様に優劣をつけるわけにはいかないが、中でも思い入れが強いのは「闘魂」の文字が刺繍された白峯神宮(京都)のお守り。同神宮にはスポーツの神様が祀られておりアスリートの聖地とも呼ばれている。「地元なのに存在を知らなかったんですけど、2022年のプロテストの前に家族が『こんなところがあるよ』と見つけてくれて参拝に行ったんです」。すると、4度目の挑戦となったプロテストに見事合格。プロになってからは毎年、開幕前にご祈祷を受けているという。
 
ヤーデージブックにもマグネット式の闘魂のお守りを付けている仲村は、「きょうも緊張感がある中だったので、明日も同じようなプレーが出来ればいいなと思います。消極的なゴルフじゃなくて、攻めていければ」。再び巡ってきた初優勝のチャンス。ご利益抜群の神様、そして高校1年から指導を受ける師匠の吉川なよ子に今度こそ勝利の報告をしたいところだ。(文・田中宏治)

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