プロ入り後7ラウンド目で初のアンダーパー ルーキー・手束雅にようやく訪れた“初任給チャンス”「4日間ゴルフがしたい」

<ブリヂストンレディス 初日◇22日◇中京ゴルフ倶楽部 石野コース(愛知県)◇6642ヤード・パー72>
 
ルーキーの手束雅が4連続を含む6バーディを奪い、レギュラーツアー4試合目で初のアンダーパーとなる「69」をマーク。3アンダーの13位タイにつけた。プロテストは6度目の挑戦で合格。ゴルフ場のキャディやフロントでアルバイトをした経験を持つ苦労人は、目標としてきたレギュラーツアーでプレーすることを思い切り楽しんでいる。
前半、なかなかパットが打ち切れていなかった手束は後半に入って強気なスタイルにモデルチェンジ。4番パー3で第1打を30センチにつけたのを皮切りにバーディ量産体制に入ると、7番では13メートルのロングパットを沈めて、4連続バーディを奪った。ただし、最終9番は10メートルのバーディパットが大きくショートし、3パットのボギーフィニッシュ。「それまでが強気だったので、途中から下りが入るのを気にし過ぎてしまいました」と苦笑いを浮かべる。
 
自身のプロデビュー戦となった3月の「アクサレディス」を振り返り「メチャメチャ緊張して何をやってるか分からないうちに終わっちゃった。でもメチャメチャ楽しくて、スコアを忘れちゃうぐらい楽しくて、悔しいと楽しいが同時に来た感じでした」。2試合目以降、緊張は和らいだが、楽しい気持ちは変わっていないという。
 
一方でゴルフは上り調子。直近の「ワールドレディスサロンパスカップ」も結果は予選落ちだったが、内容は決して悪くなかった。「凡ミスが続いちゃった感じでした。オフに取り組んで技術は上がっているんですけど、新たにできるようになったことと、今までこれしかできなかったことの選択が難しくて、なかなかスコアに結びつけられませんでした」。そんななかでマークした初のアンダーパーは確かな成長の証だ。
 
徳島県小松島市出身。高校卒業後は岡山のゴルフ場でキャディやフロント業務のアルバイトをしながら練習を重ねた。2022年からはマイナビネクストヒロインツアーに参戦。関東での試合が多く、移動の負担が大きいこと、さらに環境を変える意味もあって、2年前から拠点を千葉に移した。「岡山では一人で練習していたので、石井忍コーチの下でプロを目指す他の選手たちと一緒に練習したり、競い合ったりするようになったのが大きかったと思います」。昨年のプロテストでは一緒に練習してきた都玲華とともに合格。切磋琢磨は続いていく。
 
2日目はツアーで初めての予選通過が目標。「まだ通ったことがないので4日間ゴルフがしたいという気持ちが強いんですけど、その気持ちを押さえつつ、目の前の一打に集中して、いい選択ができたらいいなと思います」。ツアーで戦えるよろこびとともに、予選通過という結果を持ち帰る。 (文・田中宏治)

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