下半身はリードさせない! 松山英樹は上半身と下半身を“真逆”に動かすイメージだった

プロ転向後、着実に勝ち星を積み重ねてきた松山英樹だが、17年の「WGC-ブリヂストン招待」から21年の「マスターズ」まで優勝から遠ざかっていた。2018年当時は、傍から見れば苦しい状況だったが、「スイングは着実に進化している」とプロコーチの平尾貴幸氏は話す。一体どこが進化していたのか?

2018年のスイングで一番注目してほしいのは、ヒザの向きです。16年のスイングでは切り返し直後に左ヒザがやや外に向いていますが、18年のスイングではさらに内側に向けて踏み込んでいます。絶対に左に流れないので、しっかりとタメが作れていますね。

正直、ここまでやるか……という領域で、驚きました。

おそらく松山選手のイメージとしては、テークバックで下半身を左に、上半身を右に回し、ダウンスイングで下半身を右に、上半身を左に回すイメージなのでしょう。

大学生の頃のスイングは下半身リードのように見えましたが、この頃は皆無ですね。海外で主流になっている“体幹”主導のイメージになっていると思います。体幹をどんどん動かして、下半身は受け身動作。ヨコの動きがなくなり、完全にタテの動きのスイングに変化しました。
■松山英樹
まつやま・ひでき/1992年生まれ、愛媛県出身。2011年に史上3人目のアマチュア優勝を果たし、13年にプロ転向。ルーキーイヤーに賞金王に輝くだけでなく、米国男子ツアーのシード権も獲得。21年に日本人として初めて「マスターズ」を制した。24年のパリ五輪では銅メダルを獲得している。LEXUS所属。

■平尾貴幸
ひらお・たかゆき/1979年生まれ。日本大学ゴルフ部出身で25歳からレッスン活動をスタート。川崎志穂を17歳から指導し、新垣比菜などのコーチも務めた。PGAティーチングプロA級取得。

2011年~現在までの松山英樹のスイングを辿る。関連記事『衝撃のアマチュアVから現在まで 日本の至宝・松山英樹のスイングはどう進化したのか?【松山英樹スイング変遷】』でチェック

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