純粋な“自国保有戦車ゼロ”状態を解消! 十数年ぶりに独自戦車大隊を編成へ 購入する戦車は? オランダ

国際情勢の変化で再び戦車大隊を保有へ。

元々はNATOの要請を受けての再編成

 北大西洋条約機構(NATO)のドイツ代表団は2025年5月15日、オランダが最新鋭のレオパルト2A8主力戦車を46両(オプションで6両追加購入可能)の契約を締結したと発表しました。

 オランダ陸軍はかつて戦車約1000両と、かなりの数の戦車を保有していましたが1990年代初頭の東西冷戦終了などに伴い、段々と規模を縮小していき2011年には戦車を全廃していました。

 以降は、ドイツの協力によりドイツ・オランダ連合第414戦車大隊を編成し、そこでレオパルト2A6戦車を共同運用していましたが、純粋な自国運用の戦車に関してはゼロになっていました。これは元々加盟時に有力な装甲戦力を持っていなかったバルト3国をのぞけばNATO内でも珍しい事例でした。

 今回の購入契約の締結は国際情勢の大きなにより戦車戦闘能力の強化に必要性を訴えるNATOの要請を受けたもので、約14年ぶりに独自に戦車を保有し、戦車大隊を復活させることになります。

 購入する、レオパルト2A8は製造元のKNDSドイツがある、ドイツ連邦軍でもまだ運用されていない最新式で、改良された砲身、即席爆発装置(IED)に対するより優れた防護性能、高性能センサー、さらに、歩兵携帯型の対戦車ミサイルや自爆ドローンのトップアタックを迎撃するアクティブ防衛システム「トロフィー」が標準装備されています。

 同戦車はほかにもイタリア、リトアニア、ノルウェー、チェコなどが購入予定で、過去のレオパルシリーズ同様に欧州のNATO加盟国を中心に数多くの国に採用される戦車になる可能性があります。

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