「けっこう優柔不断なので…」安田祐香は全米切符に滑り込んだらどうする? 一発逆転かかる選手たちの本音

<Sky RKBレディスクラシック 事前情報◇15日◇福岡雷山ゴルフ倶楽部(福岡県)◇6489ヤード・パー72>

今大会を終え、来週19日付の世界ランキングで75位以内に入れば、2週間後に迫った海外メジャー「全米女子オープン」(29日開幕、米ウィスコンシン州エリンヒルズCC)の出場権が手に入る。現在81位の安田祐香、82位の佐久間朱莉、93位の菅楓華はそのボーダーラインが見える位置につけており、一発逆転がかかる。
安田は4月の「富士フイルム・スタジオアリス女子オープン」で通算2勝目を飾って世界ランクが102位→78位とジャンプアップすると、全米を意識し始めるようになった。今大会で優勝すれば、切符獲得が確実に。とはいえ、「あまり考えていなかった。一応、出られるときのために用意してもらったりはしているけれど、(もし出場権が得られたら)日本ツアーに出ようかな…」というのがいまの心境だ。

アマチュア時代には2019年の「エビアン選手権」、「AIG女子オープン」(全英女子)に出場し、エビアンでは日本勢最上位&ローアマチュア(37位)を獲得した経験もある。大舞台への思いはあるものの、「貴重な経験だけど、スケジュール的にすごくハードになってしまう。日本も毎週試合があるので…」といまは主戦場に軸足を置く考えを示した。

ただ出場権が得られた場合、「けっこう優柔不断なので、周りの人に言われたら(出場を)考えるかもしれないです」と再び自分の心に問いかけるつもり。「(今季ここまで)いいプレーを続けられているので、まずは今週もいいプレーができるように頑張りたい」と話した。

一方、このボーダーラインを強く意識しているのは佐久間。日本地区予選のエントリーを見送り、世界ランクの資格で出場することを目指していた。4月「KKT杯バンテリンレディス」で初優勝を果たし97位から80位に浮上。射程圏内に捉えたが、手前で足踏みが続いている。そしてラインを越えないままラストウィークを迎えた。

「バンテリンでの優勝があったから、(全米への)目標ができた。せっかくのチャンスを生かしたい。“勝てたらいける”とは思うけれど、だからといってどうこうするわけではなく、いつも通りの準備をして臨みたい。単純に2勝目を目指して頑張ります」

菅は75位ラインから離れてはいるのだが、プロ2年目で出場試合数が少ないこともあり、ビッグポイントを獲得できれば、一気に上回ることができる。

「(海外メジャーは)みんなが目指すところ。上の上の人たちがでるイメージ。出られることだけで幸せだと思います」。大会2日目の17日にはハタチの誕生日を迎える。ツアー初優勝、バースデーV、全米切符獲得を一気につかみにかかる。(文・笠井あかり)

【全米女子オープンの主な出場資格】
1.過去10年間の全米女子オープン覇者
笹生優花

2.昨年の全米女子オープントップ10
渋野日向子、古江彩佳、竹田麗央、小祝さくら

10.昨年のCMEグローブ・ポイントランキングトップ30
西郷真央、畑岡奈紗

17.3月24日付の世界ランキング上位75人
山下美夢有、岩井明愛、岩井千怜、桑木志帆、河本結、鈴木愛

18.出場資格を持たない、5月19日付の世界ランキング上位75人

20.予選会通過者など
林菜乃子、池羽陽向、泉田琴菜、長澤愛羅(アマ)、馬場咲希、勝みなみ

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