「今、自分が置かれてるのは欧州」 中島啓太は今季初メジャーを“米国進出”の足がかりに

<全米プロゴルフ選手権 事前情報◇13日◇クエイル・ホローC(米国)◇7626ヤード・パー71>

DPワールド(欧州)ツアーを主戦場にする中島啓太が、今年の“メジャーはじめ”を迎える。休養のため一時戻っていた日本から移動し、すでに土曜日には現地入り。11日、12日にはそれぞれアウト、インとハーフラウンドを行い、18ホールを確認した。体調面も「時差ボケもない」と、いい状態で開幕を迎えられそうだ。
昨年7月の「全英オープン」以来となるメジャー大会を前に、表情からは自信がうかがえる。今季も主戦場ですでに2位が2回と、上位争いの緊張感を味わってきた。中国で行われた前戦の「海南クラシック」(4月24~27日)も11位。「体も痛みはないし、調子も悪くない。やっていけると思う」と、ここまでのプレー内容が、その根拠になる。

「ただ予選落ちも何度かありますし、いい時と悪い時の差が激しい。そこだけが唯一の不安要素」とも。それを払拭するため、会場で調整を重ねている。13日は雷雲接近により一時コースがクローズされたこともあり、ハーフを回り切ることができなかった。「あした(14日)もハーフを回れれば。試合の日に体力も残しつつ」と、余力も持ちながら最終チェックを行っていく。

この大舞台を将来への足がかりにしたい。今回の結果は欧州ツアーのポイントにも反映。現在942.67ptで11位につける中島にとっては、来季の米国進出のためにも大量獲得といきたいところだ。このランキングで有資格者を除く上位10人には来季の米国男子ツアー出場権が与えられる。「今、自分の置かれた場所はDPで、そのポイント争いの意味でも大きい。来年はこっち(米国)でプレーできるよう、今年はDP一本に専念して頑張ります」。昨年は星野陸也がポイントランク16位ながら、有資格者の兼ね合いで米ツアー行きを決めている。それに続きたい。

コースの印象は「距離が長くて、ラフも難しい」。さらに雨を含んでおり、フェアウェイもランが出づらい状況で、そのタフさも増している。2017年にも全米プロが行われたコースだが、その映像についても「リアルタイムは見てないけど、来る前に見ました」と確認済み。「16番からは池も絡む、18番はティショットからグリーンまでプレッシャーがかかる。最後まで集中できれば」。昨年は予選落ちだった大会で、結果を残す。

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