リー・トレビノは50年前から令和のスイング!? 右ヒジを曲げたインパクトで絶対曲がらない【プロコーチが解説】

メキシコ系アメリカ人らしい陽気な性格で人気だったリー・トレビノだが、実は50年前から現代に近い最先端のスイングをしていた。インパクトではアドレスより前傾が深くなり、ヒジを曲げて打つ姿勢は、米国男子ツアーで活躍し、現在LIVゴルフを主戦場とするホアキン・ニーマン(チリ)のようだ。トレビノのスイングを、プロコーチである奥嶋誠昭が解説する。

色々なレジェンドのスイングの中で、一番現代的なスイングですね。インパクトで右ヒジもしっかり曲がっていて、前傾が深い。さらに両足で地面を蹴り上げています。体を効率よく使える動きですし、フェースローテーションも抑えられてフェードもドローも打ちやすいスイングですね。

ポイントは、シャットフェースに上げている点。左手首を手のヒラ側に曲げていますね。トップではレイドオフの形になっており、コンパクトです。ダウンスイングでも体の回転を使ってシャットフェースのまま振っています。

インパクトでは、アドレスよりも前傾が深くなり、右ヒジを曲げて球を捉える。他のレジェンドに見られるようなタテにリリースする動きがないので再現性が非常に高いと思います。また、インパクトで右ヒジを曲げていると、体全体のパワーをボールに伝えられるのです。

彼のスイングを取り入れるならば、右ヒジを体に付けながら手元を体の正面に保ってスイングしましょう。右手とフェース面をリンクさせて振ると、スクエアに戻しやすくなります。素振りなどでは、常に手元を体の正面に置くことを意識してください。

■リー・トレビノ
1939年生まれ、米国出身。メジャー通算6勝、PGAツアー通算29勝をマーク。全盛期の1970年代はジャック・ニクラスのライバル。ライダーカップにも6度選出された。

■解説・奥嶋誠昭
おくしま・ともあき/ 1980年生まれ、神奈川県出身。2018年からツアープロコーチとなり、日本のトップ選手を多数指導。レジェンドゴルファーのスイングにも精通。

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