“初代女王”の不動裕理が考えるレジェンズツアー 「見た目だけじゃないゴルフのうまさがある」

<日本女子シニアオープンゴルフ選手権競技 太陽生命 元気・長生きカップ  最終日◇2日◇東急セブンハンドレッドクラブ 東コース(千葉県)◇6105ヤード・パー72>

国内女子シニア初となるナショナルオープンが行われ、不動裕理が初代女王に輝いた。
「チャンスで確実に取れたのはすごくうれしいです」。そう喜びを語った不動は、2位の鬼澤信子に4打差をつけて最終日をスタート。「後半は疲れで余裕がだんだんなくなってきました」と振り返るも、4バーディ・1ボギーの「69」と危なげないゴルフで差を守り切り、優勝を手にした。ただ、「鬼澤さんもショットが良くて、緊張感のあるゴルフになったと思います」と語るように、最後まで気が抜けない戦いだった。

「過去の成績だけじゃ勝てないし、今回勝てたのは、レギュラーに出てやっているのが大きいと思います。今年は去年に比べてグリーンも固く、メジャー使用になっているので、そういう面ではレギュラーでやっているのが大きかったです」

レギュラーツアー50勝を誇る永久シードのレジェンド。不動は、昨年この大会の前身「太陽生命 元気・長生きカップ」(同コース開催)にツアー初参戦し、いきなり優勝を飾っていた。ナショナルオープンに生まれ変わり、セッティングも様変わりした今大会でも、レギュラーツアーでの豊富な経験がツアー通算2勝目を手繰り寄せた。

45歳以上が出場する国内女子シニア。不動は、この舞台をどう見ているのか。「30代はまだステップにもいるし、パワーもあるし、見せるゴルフができると思う。でも40歳以上になるとそれだけじゃないゴルフがあって。すっごいナイスショットじゃなくてもスコアを作るのが上手だと思うんです。そういう見た目だけじゃないゴルフのうまさがレジェンズにはあって。徐々に変わっていくんだと思います。テレビだけでは伝わらないレジェンズの良さがあるので、これから広まっていければと思います」。ベテランならではの“味”と言うべきか。48歳の不動は、その魅力を伝える存在として、レジェンズツアーの可能性を強く感じている。

そして最後に、若手選手についても言及。国内女子ツアーから米ツアーへと活躍の場を広げる選手が増えている現状に対し、「だいぶアメリカと差がなくなってきて、チャンスだと思う。日本は狭いコースで繊細なゴルフが必要だし、アメリカは距離があって、パワーのゴルフじゃないですか。今の日本人はパワーもあるし、日本で繊細なゴルフもやっているからアメリカに行ったら両方経験しているので、プラスになっているんじゃないかなと思います」と語った。

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