
同行する原潜の艦名を明らかにするのは極めて異例。
イギリスだけじゃない 北欧や南欧の国も参加
イギリス海軍は2025年4月29日、空母「プリンス・オブ・ウェールズ」を中心とする空母打撃部隊「CSG25」が、北大西洋で集結を完了したと発表しました。
「CSG25」は「Carrier Strike Group 2025」の略で、日本語では「空母打撃群」と訳されます。旗艦を務める「プリンス・オブ・ウェールズ」は1週間前の4月22日に、母港ポーツマスを出航していますが、全艦がイギリス海軍所属で、かつポーツマスを母港としているわけではないため、地中海に向かう前にいったん集まる必要がありました。
艦隊は、イギリス海軍のほかにノルウェー海軍やスペイン海軍、ポルトガル海軍、カナダ海軍が艦船や人員を出しています。内訳は以下の通りです。
イギリス海軍
空母「プリンス・オブ・ウェールズ」
・原子力潜水艦「アスチュート」
・45型駆逐艦「ドーントレス」
・23型フリゲート「リッチモンド」
・補給艦「タイドスプリング」
・補給艦「タイドフォース」
ノルウェー海軍
・フリゲート「ロアルド・アムンゼン」
・補給艦「マウド」
スペイン海軍
・フリゲート「メンデス・ヌーニェス」
ポルトガル海軍
・フリゲート「バルトロメウ・ディアス」
カナダ海軍
・フリゲート「ヴィル・ド・ケベック」
このうち、ポルトガル海軍のフリゲート「バルトロウ・メディアス」を除く10隻が集結。なお、欧州メディアの報道によると、その後ジブラルタル海峡を通過する前に「バルトロウ・メディアス」が加わり、CSG25は地中海に入ったとのことです。
なお、4年前に空母「クイーン・エリザベス」を中心に東アジアに展開した「CSG21」では、同行する潜水艦に関して事前に艦名などを明らかにすることはなかったため、今回の「CSG25」で艦名や画像が披露されたのは、4年前と異なるやり方だと言えるでしょう。
空母「プリンス・オブ・ウェールズ」を含むCSG25は、2025年夏に日本などに来航する予定です。
【動画】かなりの大きさ…これが前回来日時の「クイーン・エリザベス」です