
今年もハイレベルな戦いが繰り広げられる女子プロの世界。国内では、2年目の菅楓華やルーキーの中村心が頭角を現すなかで、工藤遥加や穴井詩といった30代の選手も活躍。米国女子ツアーでは竹田麗央がルーキーVを達成するなど、まさに群雄割拠だ。そんな女子プロの中で“完成度が高い”スイングをしているのは一体誰なのか? プロコーチの南秀樹が第7位に選出したのは、身長153センチと小柄ながらも、昨年の「アムンディ・エビアン選手権」を制した古江彩佳。選出理由は何なのか?
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とても綺麗なスイングで、欠点がないと言ってもいいくらい。何より、力感がなく流れるように振っているので再現性も高いと感じます。
特にトップでは力が抜けていて、ダウンスイングに向けて良い準備ができています。インパクト付近からはルックアップしてクラブを加速させ、縦に振り抜く。クラブを投げるように、動きを止めることなく加速させるのは、小柄でも力を効率的にボールに伝え飛ばす要素です。
無理に前傾をキープし続けることは、体の回転スピードが落ち飛距離をロスしてしまいます。スイング中に両ヒジの間隔が変わらないのも絶対的な安定感を生んでいるポイントです。
■古江彩佳
ふるえ・あやか/ 2000年生まれ、兵庫県出身。2019年の「富士通レディース」で史上7人目のアマチュア優勝を果たしてプロ入り。24年7月に「アムンディ・エビアン選手権」で日本勢4人目の海外メジャー制覇を達成。さらに日本人として初めてシーズン最少平均ストロークのタイトル「ベアトロフィ」を獲得した。富士通所属
■解説:南 秀樹
みなみ・ひでき/プロゴルファーである父の影響でゴルフを始め、高校卒業後にティーチングプロ資格を取得。クラブを使うことを主とする指導法が高い評価を得ている。幼少期から鈴木愛を指導するなど、ツアーで活躍する数多くのプロをサポートしている。(株)ボディスプラウト所属。
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